ただ、それだけだった。














最愛の妹に看取られながら、目を閉じた。
無くなっていく意識の中で、いくつかの声が聞こえる。




太陽のような笑顔でいつもそばにいてくれた。俺が彼女の人生を狂わせてしまった。
たぶん、大事だった人、の声。

愚かで、憐れなほど俺を慕った弟。憐れで可哀想で、憎くて、だけど、嫌いにはなれなかった弟の声。







頬を撫でられる。
目を開くと、黄昏の色と、薄紫の色と濃い薄紅の色。



「ルルーシュ」



「……っ」



ずっと、謝りたかった。
俺が全て奪ってしまった。彼女の美しい心も、優しく輝くであろう未来も。


薄暗い室内で毅然と輝く瞳。伸ばされた手は優しくて暖かくて。

今、頬に触れる手はあの時と変わらず優しくて暖かくて、だから胸が苦しい。




「バカ」


「っ」


「ルルーシュはバカです」



言葉は責めてるのに、彼女の表情は柔らかい。
俺は何も言えなくて、ただその顔を見上げた。


彼女はどこか遠くを見つめた。



「みんな、泣いてます。貴方を想って悲しんでるわ」

「………」

「ナナリーも、スザクも…。ルルーシュのお友達も、みんな。
…大切な人たちを悲しませるなんて、ルルーシュは本当にバカです」


「すまない…」




俺を刺した時、スザクは震えていた。
俺の名前を何度も呼ぶリヴァルの叫びが聞こえた。
カレンは大粒の涙を溢しながら、俺の死に逝く様を目を反らすことなく見ていた。

ナナリーが、あんなに泣いているのは初めて見た。
美しい髪を振り乱して、強く俺に縋って。


ズキン、と心が傷んだ。




「でも…」



頬に触れるだけだった手が、ゆっくりと俺を撫でる。



「これで分かったでしょう？
ルルーシュがどれだけみんなに愛されていたかって」


「！」


「あなたは、愛されていたんですよ」



彼女は俺を見つめて微笑んだ。
優しく、温かな眼差しを送って。



「…ユフィっ…」



俺はやっと彼女の、ユフィの名を呼んだ。


「ユフィ、俺は…っ」


ユフィの手を掴む。

目頭が熱い。
彼女の顔が少し滲んで見える。



「…俺はずっと、愛されたかったのかも知れない」



始まりは、母の死だった。
当たり前に自分を愛してくれる存在の喪失。

有無を言わさず追い出された故郷。

そして、ブリタニアは俺とナナリーが送られた日本を侵略し、俺たちは居場所を失った。


あの時、俺は悲しかった。
俺の存在など、いらないものなのかと、そう思った。


悲しくて悲しくて、それはいつしか憎しみに変わって。



だから、世界を壊したかった。

壊すために歩き続けた。
俺を不要だと嘲笑う世界を憎みながら。




だけど、


「いつも誰かが、俺を想って共にいてくれてたのに、気付くことが出来なかった…。気付こうとしなかった」




――ゼロレクイエム。
その考えに行き着いた時に、やっと気付いた。



「俺が望んでたものは、いつだって側にあった…」

「………」



滲んだ視界。
ユフィは凪いだ瞳で俺を見下ろす。



「…すまない。
…気付かなかったばかりに、君に罪を負わせた」


「………」


ユフィはぱちぱちと目を瞬かせた。


「もう、ルルーシュ。本当にバカなんだから…」






‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ゼロレクイエム後の話。
最後のほうまで書いたのに、パタリと続きが書けなくなってしまったのでした。





「やだ！」と怒鳴ってしまいたかった。






クラブハウスに帰るとナナリーが柔らかな美貌に影をつくってルルーシュを出迎えた。
どうしたのかとルルーシュが聞けば、ナナリーは躊躇いがちに口を開いた。



「なんだかユフィ姉様の元気がないみたいで…」



ナナリーの瞳は姿を映すことは出来ないが、代わりに彼女の聴覚や直感力はとても優れていた。
姉の声色、雰囲気、触れた時の温度。
ナナリーはそれらを敏感に感じとり、姉の気分の沈みを知ったらしい。




‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
パラレル。

ヴィ兄妹とユフィが、異母兄妹だということは内緒でアッシュフォードに通っていて、
ルルーシュに親しくするシャーリーに嫉妬して落ち込むユフィをルルーシュがなぐさめる話を書きたかった。





４月ももう終わりですね。


今月は何も更新出来なかった…！すみません！！



最近、いや、いつも燃料切れです。

ガンダムもギアスももうとっくの昔に終了してますし、新しいカプも良いなぁとは思っても創作したいとまでは気持ちが行かず…。

スタドラで散々騒いでた（？）タカシモ熱はキララク・スザユフィには匹敵せず。

見てるアニメは今では
・ワンピース
・青のエクソシスト
・銀魂（すでに追いついけてない）
のみ。

ワンピースはルナミ好きですけど読む専門だし、
青のエクソシストはカプよりもストーリーを楽しみたいと思ってるし、
銀魂はカプも好きだけど、個々が大好き過ぎてカプ萌えはそんなないし〜。
あれ〜〜？
特撮はもうWが終わってから全く見てないですし〜。

心惹かれるアニメが少ないのと、アニメを見る時間がないんです。







…………こんなキララク、こんなスザユフィが見たいっていうご意見がほしいな、なんて。





再開本当におめでとうでした！
一年間、ずっと信じて待ってました！
せっかくだから、一話の感想というか叫びというか。












▼
こっ、近妙ェェエエェエ！！
九ちゃんまじ天使！九ちゃんまじ天使ィィ！可愛い可愛い可愛い可愛いキュン死にしかけた！まじキュン死にしかけた！
てか二年後神楽やばいい！可愛いし綺麗だし、色気が…っ！！！


やばいやばいです銀魂！
てか「銀魂'」って ' ついてたんですけど、なんて読めばいいんでしょうか？(笑)


ｏｐ
銀魂ってほんと外れないっす。
四天王編楽しみにさせてくれるｏｐ！彩乃（お登勢さん）可愛いなぁー！



・銀さん
ヤムチ〇…？えっと、なしで！(笑)

・神楽
惚れ直したっぞ！パジャマ姿可愛すぎでしょ！ツインテールバンザイ！！

・定春つーかイボ春
ありかもしれない…、いややっぱなしで！(笑)

・近妙
幸せ過ぎた！！！お妙さんが「いさおさんv」って！
ビバ近妙！吐血しそうな勢いで萌え悶えました！ありがとう！

・九ちゃん
天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使！

・桂
ＣＶのとこヅラ子になってたんだけど(笑)
最後に持ってたな！(笑)さすが桂さすが石田さん！(笑)

・新八てか阪口さん
一話から飛ばすね！喉大丈夫ですか！(笑)
新八、隊服が似合わない！なんかより地味に見えるよ！？


ｅｄ
ほんと外れないっすね！かっこいい！
雨に打たれるたまが可愛すぎるんですけどォォォ！！
てか若次郎長かっこよすぎるでしょう！持ってかれた！
四天王編楽しみ過ぎます。
彩乃さんが超みたいっす！

てか歌かっこいいなぁ！

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