※第8話:Game(&Fete).6
(あぁ〜、朝からこけしちゃんに癒されて、本当にわたしはあったかいよ!こけしちゃんはきっと、いいお嫁さんにな)
「お前のセリフはムダにお伽話だな。」
…………………でぇっ!?
(でぇえ―――――――――っ!?)
「ぎゃあ!薔さん!いつからそこにいらしたんですかぁ!?」
「お前がやたらと第二位を連発していた、一発目の時点ですでにいてやったぞ?」
………ひぇぇぇぇえ!
言うまでもなくこけしちゃんとは違うあたたかさ、むしろあつさをナナに与えている、薔は今朝はオシャレなヘッドフォンをつけていた。
そしていつもどおり堂々と席に着いて、瞳を閉じていた。
さらに言わせてもらうと、彼は堂々の第一位であった。
…………………たぶん。
(なにを聴いてらっしゃるんだ?)
やたら気になるよ!?
音楽!?英会話!?
「おい、」
………………は!!
「はいはい!?」
「なに見てんだ?また見られてーのか?」
ひゃぁあっ……………!!
ナナは、耳まで真っ赤にすると、黙ってまえを向いてた。
顔だけはね。
そして、吉川が入ってきたので、朝のホームルームが始まった。
吉川はなにか楽しそうだったが、だれもなんとも思わなかった。
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