疑問と驚愕の14時
「そういえばさ、ナナキは携帯電話持ってるのかな?」
「いや……見たことがないな、携帯電話を携帯しているところを」
「たしかに……というか携帯出来ないよね、口にくわえるしかないよね」
「…」
「そんなことしたら携帯電話もベチャベチャだよね。というかそもそもどうやって操作──」
「その辺で勘弁してやれ。レッド]Vはひとまず保留だな」
「じゃあとりあえずユフィに送ろう! えっと、materia…? マテリア!」
「マテリアへの執着心が凄まじいな」
「一生懸命なんだよ」
「また盗まれては難儀だ」
「もうそんなことしないってば」
「どうかな」
「もー、ヴィンセントは仲間想いじゃないなー」
「……」
「ほらほら、早くしないと私だけ送っちゃうよ! んーと、おっけー、送れた」
「うわ! ヴィンセント! なんか来た! なんか来たよ!」
「私にも来たな。……ユフィか? 返信が早いな……」
「え、どうやって見るの、ねぇヴィンセント」
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To : イリス
ヴィンセント
From : ユフィ
Sub : やっほー
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登録したよー\(^^)/
やっとケータイ買ったのか
ちゃんと使いこなせてんの?
特にヴィンセント(笑)
まあ、いつでもメールしなよ
アタシも送るからさ
じゃあね〜(*^^*)
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「え、なにこれすごい! Subってとこにも文字入るんだ!」
「これが顔文字というやつか」
「なんか、イマドキな感じだね……」
「ああ、そして文も長い。これだけの量をこの短時間に……」
「ヴィンセント、なんか、笑われてるね」
「……」
「(悲)って送ってみたら?」
「……」
「ごめんごめん、謝るからくすぐらないで!」
「それにしても」
「うん?」
「イリスと私へ一度に送り返している」
「あ、本当だ」
「こちらもこれを使えば早いのでは……?」
「たしかに……」
「ただ、一つ問題がある。……方法がわからない」
「……(悲)」
五人目、イリスとヴィンセントの間で、勝手にすごい人に成り上がったユフィへ、送信完了!
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