ティファとの会話
(長編主人公/時系列無視)
「ティファさん……」
「あら、珍しい。いらっしゃい。何か飲む?」
「あ、えっと、じゃあお水を」
「ふふ、お水って。遠慮しなくていいのよ。一緒にジンジャエールでも飲もっか」
「すみません、ありがとうございます」
「で、どうしたの?」
「どう、というと……」
「何かあったからセブンスヘブンまで来てくれたんでしょ?」
「実はその、相談があって……」
「相談相手に選ばれるなんて光栄! どうしたの?」
「ティ、ティファさんはクラウドさんと、その、ててて手を繋ぐときどうしてますか?」
「手? 私とクラウドが?」
「あ、違うんです、た、例えばの話です!」
「手を繋ぐときかー。別にどうする、って訳でもないんじゃない? どちらからともなく繋ぐって感じかな」
「どちらからともなく……」
「ヴィンセントとは手繋がないんだ?」
「山道を歩くときに手を引っ張ってくれたりとか、そういうことはあるんですけど、その……二人で街中を歩くとか、そういうときに手を繋いだことはまだなくて……」
「二人とも照れ屋さんだからねえ」
「ヴィンセントさんも照れ屋さんだと思いますか?」
「そりゃあそうでしょ! ポーカーフェイス気取ってても照れるときはわかるものよ」
「ティファさんすごい」
「大丈夫よ! そんな雰囲気になったらヴィンセントから手繋いでくれるから」
「そうでしょうか……あんまりベタベタするの好きな人ではないのかなとか、色々考えちゃうとダメですね」
「大丈夫よ、私が保証するんだから間違いない! 今度二人で散歩にでも出掛けてみたらわかるから! 今まではそうやってゆっくり出掛ける機会がなかったのよきっと」
「そう、でしょうか……」
「そうなのよ! わかった!?」
「は、はい! わ、わかりました」
「よろしい。自信出てきた?」
「うーん……でもティファさんに相談してみてすっきりしました」
「そっか、よかった。また進捗があったら教えてね」
「もちろんです、ありがとうございます」
「……だって。帰ったからもう出て来ていいわよヴィンセント」
「……何故私が居ることを隠した」
「だってヴィンセントがいるってわかったらあの子、本音も言えないじゃない」
「……」
「はぁー……元タークスさんがとんだチキンだなんて」
「やめろ」
「ちゃんと可愛がってあげてよね」
「……善処する」
「まったく」
(世話のやけるカップルだこと)
[ 285/340 ]
[prev] [next]
list bkm