レッド]Vとの会話
「ねえナナキ、この前倒したあれ、なんだっけ、瀕死になると自爆する」
「えーっと、ボム?」
「そうそう! ボム! なんか、倒しておいてこんなこと言うのもあれだけど、ちょっと可愛かったよね」
「うーん、可愛いとは思わなかったけど、アイツらはアイツらなりに生きてるだけなような気もする」
「そうだよね、生きるために闘ってるんだもんね、どっちも。そう考えたら、共存の道も考えられそうなのに」
「今日はえらく真面目なこと言うなあ」
「共存できるってことはさ、ボムもペットにできるってことだよね」
「え……ペット?」
「そう、絶対に可愛いと思うんだ、ハーネスつけて散歩させたりして、その間もふわふわ浮いてるのかと思うと」
「待って待って、それ共存なの?」
「立派な共存だよ! まあでも、現実的ではないよね……すぐに逃げられちゃいそう」
「飼い慣らすのも大変だよ、きっと」
「そうだよね……、何食べるのかもわからないし、夏場は暑そうだし、間違って火でも吹かれたらたまんないもんね……」
「うん」
「……」
「な、なに?」
「ナナキさ、リードつけてお散歩してみない?」
「うわっ、ひどい」
「じゃあ背中乗せて! 一緒にお散歩しよう!」
「乗せてほしいなら最初からそう言えばいいのに」
「はい、しゅっぱーつ」
「どこ行こうか」
「んー、ヴィンのところ!」
「オイラ怒られないかな……?」
「え、なんで?」
「やっぱり降りた方がいいと思うんだけど……」
「だからなんで? あ、ヴィン! おーい!」
「うわっ、ヴィンセント、オイラが誘ったんじゃないから! 違うから!」
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