青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第08話


メンバーが揃いつつあった。
部室に入ってくる面々が撫子をガン見する。
そして撫子もガン見する。

うわー!!みんなイケメソじゃーねぇの!?
髪長くて…え?女子?いや、男子だよね。きれいな髪だなぁ…ツインテールにしてもよろしいかしら?
む、でかい…何だよこの部活平均身長でかくね?見下ろされるのなんかやだな。
ツンデレ臭がする!?ママーきっとこの人ツンデレだよー。
ふ、ふつくしい!ほんとに男子?うわー、女辞めてぇ…。

うむ、かけ算のしようがないぞ?黙って私を見ないで、会話だけでもいいからコミュニケーションを図れよぉお!!
後は妄想するからさー!!

「揃ったな。これからミーティングを始める。まずは新しくマネージャーをしてもらうヤツを教える。昨日忍足が言っていた奴だ。おい、女挨拶しろ。」

「えー、この度マネージャーになることになってしまいました。椿崎撫子です。色々と劣ることもあるかと思いますがよろしくお願いします。」

ペコリとお辞儀をする。

「何畏まっとんで撫子。今更パンピぶんなや。」

「さっきから辛辣だぞ眼鏡、解して並べて揃えて晒すぞ。」

「黙れ。女、これからこいつらに自己紹介してもらうからな。一回で覚えろ。」

「命令すんなイケメソ。……いいや、自己紹介よろしく!」

「宍戸亮。」

「よろしく宍戸。」

ツインテール予備軍が宍戸。

「鳳長太郎です。よろしくお願いします。」

「はい、よろしくお願いします。」

つられて敬語になってしまった。謀ったなチクショー。

「あ、俺二年なんで敬語は要りませんよ。」

「………っ。よ、よろしく。」

長身で年下、で敬語
……………いいかもしれない!!

「二年日吉若です。」

「よろしく日吉。」

「フン。」

ママー、リアルツンデレだよーまぶしいよー。

「滝萩之助だよ。よろしく。」

「よろしく。滝。」

美人さんが滝…と。

「美人だなんて照れるなぁ。」

「え?」

「そうそう、僕でかけ算するのは止めてね?」

ニコリと滝は微笑む。
どうしてだろう心無しが寒い……。

「また今度考えながら善処しまーす。」

答えは全部いいえですけど。

「椿崎さん?分かった?」

「了解いたしました滝様。」ビシッ

滝様に敬礼。敵に回したらダメだ。

「樺地崇弘…です。」

「よろしく樺地!」

謎の安心感ゲット。

「さっきも言ったけど向日岳人だぜ!!」

「岳人ぉ!!可愛いよー!!俺の嫁ぇ!!」

「撫子、それ侑士と同じ事言ってるぜ?」

「あ…眼鏡と同類にしないで。」

細分化したら微妙に違うから、うん、違うから。

「芥川慈郎だC。膝枕してくんね?」

「しますします、させて下さい!」

ジローの頭が膝の上に…髪の毛がふわふわだよー。

なでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなで

「忍足侑士や。」

「なんでまた自己紹介してんの?バカなの?死ぬの?」

「さっきからなんなん!?酷い扱いやん!昨日のデレはどこ行ったんや!」

「私の基本スペックはドSだ。お前をドMに染めてもいいかな?」キリッ

「キリッやない!!」

「じゃあ」ドヤッ

「そういう問題やない!」

「黙れ眼鏡、答えは聞いてない。」

「言うと思った!」

「「イエーッ!!」」

忍足と撫子でハイタッチ。

「仲いいじゃねーか。」

と宍戸。

「勘違いしないでよね。べ、別に忍足と仲良くしたいってなんて思ってないんだからね!!」

「ツンデレキター!!
……何や、そんなん言って良いって思っとん?俺以外と仲良くしても良いって思っとん?そんなんあかんでぇ。俺だけを、俺だけと仲良くしとけばええんや。」

「ヤンデレキッタァー!!」

「「アッハッハッハッハッ。」」

「俺様を無視するなー!!」

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