赤いこども

誰がころした赤いこども
僕は壊した赤い扉
いつから思い出せなくなったの
僕は君を護りたかった
誰がおとした赤いこども
僕が壊した赤い扉
君は誰と繋がりたかった

鼓膜を狂わせる
甘ったるいにおいの
鈍く打つ脈拍が
君に触れてしまいそう
汚れたものが

同じ形になれたなら
同じ魂になれたなら
君は僕を選ばなかったけれど
それでも良かった筈なんだ
僕は君を守れなかったから
僕は君を護りたかった
なのに どうして 泣いているの

或る日君は受け入れて
誰かのものに成っていた
(君は其れを望んでいたの)

僕がころした赤いこども
僕は壊した赤い扉
いつまでも一緒でいたいと思ってしまった
真っ赤に染まったシーツの上で
今君は何を思っている





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