猫と水溜まり

猫の死体 水溜まり 赤
どうして壊れてしまった 君が
手にした銀色の 刃先 したる
思い出せるのは 青
情景 それは ラストシーン の
ようだった

変わらないでいて と 自己満足 の言葉
も もう覚えてないで 君を
首を絞める夢を見ようとした
鏡の中で 誰かが笑った
誰か笑った

瘡蓋を 剥いでるよ じぐじぐの 中身をみせて
瘡蓋を 剥いでるの じぐじぐの 中身が綺麗
瘡蓋を 剥いでると じぐじぐと 中身が痛んで
瘡蓋を 剥いで 戻す
蓋をした

(覚えてる 覚えてない そうだっけ)
(忘れてない 忘れてる どうだっけ)

君の首 絞める夢を見ようとしたの
猫の死体 水溜まりの赤
笑う君はどこか遠くて どこか遠くへ
理由が欲しかった

青色の 空の下 笑わない君に
変わらないでいて と 言ったのは
ああ どっちだっけ
手にした 銀色の きらきら 輝いて
君を繋ぎ留める理由が欲しかった
僕はそれだけだったよ
僕はそれだけだったよ

鏡の中で笑った僕は君にとてもよく似ていたよ
赤と水溜まり





back



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -