会話文・短文 (タイトル一覧)
節操ありませんので注意
＊ガム(11/10/07)
「ぜーんすい」
「……」
「善ちゃん」
「……」
「ミッキー」
「え、あ、すみません……ぼーっとしてました」
「ちゅーしよ」
「どうぞ」
「ちがくね！？」
「何ですか急に！」
「もっと恥じらったりだとかそーゆー反応がほしいんですけど」
「恥ずかしがってもするじゃないですか」
「味がなさすぎじゃねーのぉ」
「新しいの噛んでもいいですよ」
「……えっ。もっかい」
「もう言いません！！」
(ドリームと善水)
＊当たり前のこと(11/10/06)
「ねえ、まだ」
「解けませんけど」
「……だよね」
「いいんだよ。慣れたし」
「戻りたくないの？」
「なわけねえだろ」
「ご、ごめん」
「ま、シカなんてそのへんに沢山いますしな」
「……」
「お前が言ったんだぞ」
「そうだっけ……」
「忘れんなよ。嬉しかったんだから」
(中谷とシカ)
＊熱(11/10/05)
「してもらったことないの？」
「ない」
「ふーん」
「……」
「しようか？」
「……小さい子供じゃないんだ」
「いいからいいから！」
「俺より小さいのに」
「ほ、ほんっのちょこーっとや！！」
「６cmはちょこっとなのか」
「黙れ！ ほら！」
「？」
「おんぶ」
「……」
「よっ」
「……重くないのか」
「お、思ったより、重……っ」
「黄整さんは……細い」
「そう？」
「おんぶできるかもしれない」
「それはシャクやなあ」
(黄整と紫頭)
＊嘘と同じ(11/07/05)
「何見てるんですか」
「いやね……もし君がずっと僕と一緒にいてくれるなら嘘をやめようかなって」
「ダウト」
「……」
「ありえないよ」
「どうかな」
「どうでもないですよ。空野さんには無理です、絶対」
「ひどいなあ」
「何笑ってるんですか」
「いやね……いくら僕が嘘つきだからって、好きじゃない子に好きなんて言ったりしないのになって」
(中谷とクール)
＊初めてじゃないけど(11/07/04)
「練習終わったんだね。お疲れさまー」
「ハトメ！ や、あの……お疲れてなんかいない！ 至って元気で美しい！」
（首のところほつれてる……）
「そんなに見つめられると困る……大変困る」
「白鷺くん」
「？」
「脱いでもらってもいいかな？」
「えっ」
「すぐ済むから、ね」
「うわああああああ！ なんだこれはどういうことだハトメ今脱げって！ 脱げって……どうしよう僕は一体どうしたら！」
「あ、やっぱり人のいないところの方がいいよね」
「待ってくれ！ もしかしたら今日はすごく適当な下着をはいてきたかもしれない！ 確認してくる！」
「なんで？」
(鳩目と白鷺)
＊じれったい(11/07/03)
僕は君が好きなんだ。
そんなことを聞かされて喜べというのか。すべて嘘なのに。
「よしてください」
僕は君が好きなんだ。きっと。
誰に宛てるでもない言葉が喉の外側に落ちていく。ただそれを見ている。
「僕は、先輩が……」
続きは必要ない。自分が納得できたらそれで構わない。きっと彼はそれを喜びはしないし、哀しみもしないんだ。
(田中と酒井)
＊近視時効(11/07/02)
「肩、痛い」
「仕方ないわね。見てあげる。どこなの？」
「……その辺」
「うーん」
「痛っ」
「あ、ごめんなの」
「いいから続けて、いいから……！」
「なんで息上がってるの！？ 気持ち悪いの！」
「いい、もっと言ってくれ……！」
「やだ！！」
「……」
「ど、どうかしたの？」
「人が嫌がっているのを見るのは……つまらない」
「まさみちくんって善人……？」
「分からない……電算だからそう思うのかも」
「……あのねまさみちくん。いいことを教えてあげる。気持ち悪いと嫌いは、イコールじゃないのよ」
(情報と電算機)
＊僕の君のせい(11/07/01)
「雨降ってきちゃったー」
「お前のせいだ！ お前が今日は晴れるって！」
「悪かったって。雨宿りできてよかったじゃん。ノーパソ無事？」
「濡れた」
「危ない危ない。タオル」
「お前のせいだからな！」
「はいはい」
「……」
「もしもし、マトさーん？」
「その、僕……」
「ん？」
「すぐ怒るから……ごめん」
「……っ！！」
「何悶えてる」
「お前のせいだ！」
(統計とロンリー)
＊心臓転写(11/06/30)
「ねえ」
「ん？」
「大変申し訳ないんだけどさ、トイレ行っていい？」
「いいよ。もうデッサンとったし」
「すぐ帰ってくるね」
「のんびりしてきな。いなくても描けるから」
「何それ」
「分かれよ！ もー」
(白間と絵嶋)
＊針と糸と舌(11/06/29)
「毒舌禁止」
「はあ」
「というのはどうですか」
「意味が分からない」
「ちょっとしたゲームです」
「つまり、俺に口をきくなと」
「やってみないと分かりませんよ」
「……」
「……」
「……」
「なんで黙るんですか」
「そっちこそ」
(有働と羽生)
← | →
過去
TOP