(可憐さんと周辺の方々との絡みとか、なんでもない小さなお話シリーズ。会話だけ的な感じが多め。)






ニ年生ズ。









「おかか。」
「えー、そう?」
「どしたどした?」
「ねぇ、パンダ、わたしって結構七海の前だと違うタイプなの?」
「可憐は違うタイプだと私も思うぞ。」
「筋子。」
「そーそー。棘の言う通り、なんていうかいつもより優しい。」
「普段怖いみたいじゃん」
「割と厳しいほうじゃね?悟とかには特に」
「悟はもうあれはしゃーないじゃん」
「おかか?」
「悟と同級生なんだよな?」
「あっ!そうだよ、高専の時のね。あと硝子と一緒」
「うえー、そのクラス絶対俺嫌。」
「明太子!ツナマヨ!」
「なんで夜蛾学長に同情すんのよ」
「だって、担任だったんだろ?私も同情するわ」
「たまーに帳下ろし忘れたり?たまーに授業に来なかったり?たまーに勝手に外泊したりしたくらいよ?」
「それ、問題児っていうやつじゃん」
「鮭!鮭!」
「そー思うと、この学年も悠仁たちも、まぁ真面目よね。私たちの時は、一つ下の七海たちは真面目だったけど」
「不真面目の自覚あったのかよ」
「そりゃあね?でもなんていうか、私たちの時は強ければいいっしょ!みたいなノリがあった」
「うわっ!タチ悪!」
「まぁ、天才揃いって感じだしな」
「たらこ。」
「やだーっ、褒めてもなんもでないよ?」
「出ねぇのかよ」
「真希厳しっ!」
「いくら?」
「あー、そうじゃん。私が七海の前でって話だったね、」





二年生たちの自主練に付き合った可憐は、三人にも自動販売機で適当に飲み物を買い適当にみんなで腰掛けて話をする。
自分が夫である七海といるときを想像するが自分のことはどうやら難しいようで、ペットボトルの水を飲みながら首をかしげた。









「じゃあ逆に七海さんって家だと違うのか?」
「あー、とりあえず敬語じゃないよ」
「へぇ意外。私敬語使ってない七海さん見たことないかも」
「梅。」
「年上年下関係なく敬語使ってるからね、

でも結婚する時に敬語やめない?って言って二人の時は敬語じゃないのよ。
あーでも、高専とかで会うと仕事モードだから私にも敬語だけど」

「公私混同とか嫌がりそうだもんな」
「パンダあたりっ」
「ツナマヨ?」
「んー、なんだろう。敬語じゃないとどんな感じかねぇ...」
「一応七海さんの方が年下だよな?」
「っあー!それだ真希!敬語じゃなくなると年下感がなくなる!」
「あー...」
「なんかわかるでしょ?」
「七海さんの方が悟よりも下だもんな?」
「そうそう」
「なんか、年齢ってよくわかんないな。人間って大変だな」
「一番年齢不詳のパンダにだけは言われたくないだろうけど、その通りだわ」
「こんぶ。」
「ふふっ、やっぱり七海の方が上に見えるよね。私も割と若く見られる方だしなぁ、」
「貫禄だな」
「真希とパンダは貫禄あるじゃん」
「おかか!!」
「棘は年相応。可愛い。」
「....高菜..」
「ははっ、ごめんごめん。」








可憐は立ち上がると振り返り、座ったままの二年生たちを見て楽しそうに笑う。


「頼りにしてるよ、二年生諸君。」

真面目で、強くて、ひたむきで、
そんな頼れて優しい二年生たちが、可憐はとても好きなのだろう。











「あっ、今度七海さんの敬語じゃない時の動画撮ってきてな」
「えー、パンダなにその無茶振り。
私殺されたら困るから棘も一緒に来て?」
「....ツナマヨ?!」
「呪言の無駄遣いするなよ。」
「怒らない!って言ってくれたら撮れそうじゃない?」






時には子供のように、無邪気に笑う生徒思いのこの先生のことをきっと二年生たちも好きなのだろう。







二年生ズ。
優しく強くあたたかく、










fin

ssで二年生たちを書いて欲しいとリクエストを頂いていて、わたしも二年生たちに癒されてるので初めて書いてみました^^
楽しんでいただけたら嬉しいです◎







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