「こ、ここです」

「おじゃまします」



思えば旅を始めてから、友人の家に行くことも無くなっていた

一人暮らしらしいさっぱりとした飾り気のない室内は綺麗に片付けられていて 、ナツキらしいなと一人思った


「た、タオル持ってきます」

「ちょっと待って、」

「え、?」

「冷えちゃったし、一緒に風呂入ろう」

「は、ぇ!!?
ななな、何言って!!!」



「嫌なら、いいけど」



気を落とす風に言ってやると、案の定慌てて、頭を抱えるナツキ


「いいよ、先、入って?」


「…………べ、別に、嫌じゃ…………………」


「………じゃ、一緒にはいろ」



「風呂、沸かしてきます……っ」

そう言うナツキの頭をなでると、ばたばたとバスルームの方へと走っていってしまう

濡れた髪がひんやりと冷たかった






バスルームの前で、まだナツキは躊躇しているらしい。
もぞもぞとバスタオルを出し入れしたり、意味なく扉を開け閉めしたりとなかなか準備をしようとしない

もどかしくなった俺は、いつも観覧車でするように背後から抱きつきナツキの服をまくりあげた



「ひゃっ、?!、ちょっ、トウヤさん!!」

「んー、濡れてて脱がしづらい」

「自分で脱げる、から!!」


そう言って 俺から離れる

オレが脱ぐのを待つように見つめてやると、恥ずかしいのか顔を真っ赤にしながらもじもじと服を脱ぎ始める





「あんまり、見ないでください……」


「いや」


「そんな………」



上の服を脱ぎ去ると、ズボンに手をかける

スルスルと白い足が見えてくると、紅い頬とのコントラストが妙になまめかしく見えた



「あの、パンツは、履いたままでも………」

「だめ」

「うう……………」



観覧車の中で散々見られたというのに今更何を恥ずかしがる必要があるのか

そう思いながらも、自分から脱いでいくナツキの姿に、よからぬ欲が沸き立つのを感じた



「脱ぎ、ました……」



できるだけ見える面積を減らそうと縮こまっているナツキの手を引いてバスルームに連れ込む

お湯を出して、そっとナツキの体に浴びせてやると、最初びくっと震えたあと、気持ちいいのか顔が惚けてきた



「ナツキ」

「ん………?」

「きもちい?」

「ふぁい…………」



トロンとした目で俺に寄り添ってくるナツキ

温まった体温がナツキから直に伝わると同時に感情が高ぶる。わざとやってるのか?



「トウヤさ、つめたい………」

「ん…………」



見上げる潤んだ瞳にに抑えがきかない

頭を抱え込むようにして、深いキスをした




「んん、………っ

トウヤ、さ…………ぁ」

「ナツキ、もっとくっついて?」

「んっ………」


言われるがままに俺の腰に手を回し、体をさらに寄り添わせる

素直なのは珍しいナツキ
それを良いことに、さらに抱き寄せて長く長くキスをした




お互い体が温まってきた。
スポンジを手に取り、ボディーソープを泡立ててナツキの肌を滑らせていく


「きもちいい?」

「う、ん」

「そっか」



「ひ、ぁ……っ!」

わざとナツキの弱いふとももや首筋を撫でるように洗ってやると、甘い声が狭い個室に響く

声が出たことを気にしたのか、口を慌ててふさいだ



「どうしたの?」



わざとらしく聞くと、ナツキがふるふると首を振った

その顔に悪い考えしか浮かばない



「んふ、っ!?」


ぐりい、とナツキのペニスをスポンジで握ってやると、体がびくんと震えた

抑 えた口からは声が漏れ、その手を止めない俺を睨みつけた


「んん、何してっ………」

「ここ、洗っても、変な液出てくるね。
どうしようかな?」

「ひやっ、ぁ!、激し………ッッ」


勃起したそれをスポンジで扱くようにしてやると、腰をがくがくと揺らしながらあっさりと果てる



「泡だってて、エロいな」

「や、ひど………」

「ごめん、ナツキのこと大好きだから、我慢できなかった」

「何それっ、」


泡で滑りのよいナツキの肌を今度は俺の手で撫でてやる

後ろの秘孔まで滑らせると、ナツキは察したのか体を強ばらせ、少しだけ震えている



「…………嫌?」



唇は震え、顔は真っ赤

ナツキは無言で俺の体にしがみつき、体を預けてきた。
それをOKの返事ととり、人差し指をゆっくりと、ボディーソープの滑りを借りて押し込める



「う、ァッ…………」



観覧車の中ではさすがに本番はできなかったので、処女であるナツキのアナは狭い

ゆっくりと指を抜き差しして、慣らすのと同時にナツキの良いポイントを探る



「……ん、くぅっ………」

「苦しい?」



ふるふると首を横に振った

片手でナツキの乳首や性器をいじってやると、またゆっくりと勃つナツキ自身

後ろも指を2本に増やして、少し深いところまで突くと、ぴくん、と良い反応を見せてくる



「後ろ、良くなってきた?」

「なんか、変………っ、腰がぁ、動いちゃ……………ッッ!」



体に力が入らないのか、ほとんど俺にもたれかかるようにして立っているナツキ

既に3本に増えた指はバラバラに動かしてやると、良いポイントをかすめた瞬間に腰がびくっ、と跳ねる



「も、後ろ、だめッッ……………

トウヤさ、私、へんになる……………っ!!」

「ナツキ……気持ちよさそ。
………俺もさ、一緒に気持ちよくなりたい」

「…………ッ」



ゆっくりと腰を落として、床に座る

ストン、とそのまま、
ナツキは俺の足にまたがる体制


ナツキの腰を少し浮かせて、既にナツキの姿に完全に勃起していた自身をすりつける



「あ、や……………っ 、
トウヤさ、焦らさない、で…………ッ」

「何言って……
………ナツキは、大丈夫なの」

「ちょっと、こわいです………けど、」


目を伏せて、俺の性器に手を添えたナツキ

いきなり触れた手に俺が震えると、少し口元を緩ませる

そしてその手で、アナに俺自身をあてがった




「ナツキ……………?」

「う、ひぁあッ………!!」



ナツキが腰を落とす

ぬちい、とゆっくり侵入していくそれはお互いに強すぎる刺激を与えて、ナツキの腰が余裕無さげにガクガクと震えた



「ナツキ、せま………っ…」

「トウヤさ、でっかいから、ぁ……!」

「痛く、ない?
無理は…………………」



もうほとんどはナツキのナカに収まっている

慣らしたとはいえ初めてのこと。
狭いアナはきゅうきゅうときつく締め付けてくる



「ふ、ぁっ……、
少し、待ってください……………ッッ」

「ん…………」


苦しげに眉間にしわを寄せるナツキに、
少しでも気がまぎれたらとキスをする

キスが酸素を 奪い、その上伝わる互いの体温とボディーソープの甘い香りで頭がくらくらする



「は、ぁ…………、
トウヤさ、もお、……………ッ」

「……動く、?」


蕩けた顔でこくこくと頷く

俺も結構ぎりぎり。
ゆっくりと抜いて、そしてまた奥まで挿入

それを繰り返すと、最初は力んで歯を食いしばっていたナツキの口は次第に開き、甘い声が漏れてくる


「んあ、ァッ………く、ふ、!」

「っく……………」




余裕、ない。




少しづつピストンを早めると、ナツキは俺の背に爪を立て、声も大きくなる

耳元で聞こえる吐息と喘ぎにまた余裕を無くすというのに



「ぅあ゛ッッ、んん、!!」

「ナツキ、……ナツキ……………ッッ……」

「も、らめぇ、ッッ………

とや、さ…………ッ、あ、!」



あ、限界



「…………っ、く!!」


「ぅ、ぁ、あああ゛ッッ…………!!?」



ナツキの中で、イった

ナツキも果てたのか、先端からはトプトプと白濁が溢れ出ている





「ナツキ、」

「…………」

「…………体、流すね」

「……んっ、……………」



ぬる、とナツキから自身を引き抜くと、吐き出した白濁が溢れる

中に残るのは良くないという知識はあったので、指でかきだしてやると、力の抜けた体が少し跳ねる



もう一度体を綺麗に洗い直して、最後に頭を洗ってやった

気持ちいいのか、眠そうな顔でされるがままのナツキを抱き上げて風呂に入る




「ナツキ」

「………ふぁ、い」

「……好き。すっごく、好き。」

「…………」




ナツキは無言で振り向くと、今まで見たことのないような気の抜けた笑顔で、一言




私は、トウヤさんより、好きです





そう言った。

反論しようとした俺の口をナツキの唇が塞ぎ、その感触に俺は、ゆっくりと目を閉じた。









end

ナツキくんかわいいです。
かなり捏造でした。
そしてソープ類で慣らすというのは
現実ではあまりよくないのでやめましょう。←




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