(トウナツ、甘・観覧車H・無理矢理?・片思い→両思い・お風呂H)

高所とあなたが苦手です












「…………トウヤ、さ、やめ…………っ」

「………………」


夜の観覧車の中、

トウヤはナツキの体をまさぐる


「も、やぁ……なん、で、こんな、……んんっ」

「こうしてれば、怖いのもわからなくなるよ」

「そんな、の……、あっ、」


高所恐怖症の所為もあり全くといっていいほど抵抗できないナツキ

ズボンとパンツは下ろされて、既に半裸状態だ


トウヤが胸、腿、首筋に舌を走らせると、弱々しく震える


「トウヤさ、ん、それ、やだ…ぁ………っ…」
「ほら、暴れると揺れるよ?」

トウヤがわざと少しだけ車体を揺らすと、ヒッ、と悲鳴を上げトウヤに抱きつく



「ほら、危ない」

ナツキの頭を撫でながらトウヤは笑う


「かわいい、ナツキ。」

「私、は、トウヤさん……嫌いだ……っ」

揺れが収まると、
トウヤから離れ反対側の席に逃げた真っ赤な顔に涙を溜めて、トウヤを睨み付ける



「なら、来なきゃいいのに。
毎晩毎晩、負けて、こういう事されるのわかってて待っててくれるのはナツキじゃないか」

「……待って、だなんて…自意識過剰じゃないか?」


トウヤは、自分が来れない日もナツキが観覧車の前にいるのを知っている

ナツキが自分以外とバトルをしないのも知っている



ナツキの気持ちなど、当に見透かしていたし、自分の気持ちにも気づいていた

手を出したのも、
ナツキだからだ。



「じゃあなんで来てくれるの?」

「それは………トウヤさん、に、勝つため、」

「じゃあ、もし俺が負けたら、もう会えないんだ」

「それは……っ…」

「……俺、嫌われてるみたいだし当たり前かな」


あんなにわかりやすいのに、なかなか素直になろうとしないナツキ

気持ちを知っているトウヤはついつい意地悪をしてしまう


「嫌って、なんか、」

「ついさっき嫌いだって言ったじゃん。」
「それはトウヤさんが………っ!!」

「……それに俺、ナツキに無理矢理こんな事してるんだよ?」

まあ本心では、無理矢理やっている気はさらさら無い



そんな事を思っていると、ナツキの瞳から涙がポロポロとこぼれた


−なんで、わかって
くれないの。


そう言いたげにトウヤを見つめると、すぐに目をそらして涙を拭った



ナツキの涙に、やりすぎたかと反省したのもつかの間

またトウヤは良からぬ欲に掻き立てられる



「………おっと!」

「ひゃっっ!!?」

トウヤがわざとらしくバランスを崩し、観覧車が大きく揺れた

ナツキは反射で、また正面にいるトウヤに思い切り抱きついてしまう


「何、してっ!」
「ごめんごめん、ちょっとよろけて」
「座りながらよろける人なんて、いるかっっ!!」


トウヤから離れようとすると、強く抱き締め返される


「離、して、……」
「嫌。」


がっちりと腰を抱き締め、首筋に舌を這わせる

露出している下半身にも片手が触れた


「ひぁ、あ……っ!……んん、触ら、な」

「今日ナツキまだ一回もイッてないでしょ?
このまま不完全燃焼で1人でオナる?」

「そんな、の、しな…い……っ!」

「じゃあ、俺がやってあげるから」



親指で亀頭にごりごりと刺激を与えながら、竿全体を揉みほぐす

「ひ、やぁっ、そこ、ごりごりする、の、だめっ!!」

腰を抱え込まれ、動けないナツキは、快楽にあらがうようにトウヤの背中に爪を立てた




耳たぶを甘噛みし、鎖骨にゆっくり舌を這わせ、下は手で良いように弄ぶ。




ナツキの早い限界を察すると、トウヤは手の動きをより強くする

ぐちゅ、ぐちゅ、と音を立てて上下にシゴく



「う、ぁっ!…駄目、や、ぁ、ひ、ぁあ゙っ!!」

喉を反らしてビクンと跳ねるナツキ。
同時にトウヤの腹に向かって勢い良く射精をした


「…ぁ、ふ……っ…」

射精の快感に浸り、半ば惚けてしまっているナツキ

その力の抜けた体を両手で抱き締めた





腹にヌル、っとした感触を覚え、我に返る


「やば………っ」

ナツキの精液でドロドロに濡れている上着、しかも観覧車は終点に近づいてきている

仕方なく上着を脱ぐ



ナツキの体を拭きながら服を着せ、適当に観覧車内の後片付けも済ませた頃にはちょうど終点

夜でもイルミネーションで明るい遊園地、おかしな所は無いかと見回し、ナツキの腕を引く


「ほら、終わったよ。降りよ、ナツキ?」

「………………」


足取りは重く、なかなか降りようとしない

ぐいっと引っ張ると、ふらふらとこちらへ歩み寄る



「……どうしたの?」

「べつに、なにも…………………」


そうは言うが表情は暗い

いつもとは明らかに違うその姿に、トウヤも少し戸惑う





「……じゃあね、ナツキ」

「…………おやすみなさい。」

ナツキを出口まで送ってから別れる。
ここに来た時の恒例行事だ。


様子のおかしいナツキに不安を残しながら、背中を見送る

明日、聞いてみようか、と考えながら、トウヤも帰路についた



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