親ばか関連 | ナノ
■シムズ的な何か〜たたかえ!おっさんズ!〜
03月21日 11:52 SIMS3・共同生活のこぼれ玉


女装ネタ、と言うかスカートめくりネタ。
のっけからおっさんズがリア充。

***

 何の因果は知らぬが――仮装パーティーのくじ引きでハーディとロビィはメイド服を着る羽目になった。
「何でまた」
ご丁寧にメイド服に見合った下着までリアムは作ってくれていた。余計っちゃ余計にしても二人だけでこの姿でいちゃつく分には実に有意義である。
「あなた、可愛いですね」
頬を撫でられたロビィはきょとんとしていたがこのままパーティーに出ずにすませたかった。否、このままでは本当にいちゃこらだけではすまなくなる。二人はベッドに並んで座っているのだから。
 ノックに応じればタキシード姿の麗人が出迎えに現れた。
「あらあら、二人とも可愛い!」
とディータは笑いを添えて感想を出し、会場へと促した。
 出向いたパーティー会場のダイニングでは、来客達からも評価を得た。勿論爆笑付きで。
「美少女が来たわよー!」
随分とゴツい美少女メイド達は特に女子から大好評を得る。
 スカートを弄ぶ力を後ろから感じた。泥棒姿のダッシュがスカート捲りを試みているのだ。
「あんた、やめなさい」
この助平がやめる訳がない。
「やめなさいってば」
「いいじゃないか」
一々手を払わねばならない。だがロビィは素早くリビングの隅へと引っ張ってくれた。そして何かを囁く。

なーるほど!

ハーディは賢い言葉ににんまりしてから二人でダッシュに向いた。
「な、何だよ」
助平な男はたじろぐ。それだけハーディの物凄い笑顔をしているのだ。
 ロビィと無言で合図をし、
「お好きなだけご覧下さいな」
満面の笑顔のまま、スカートを自ら『ばっ』とめくり上げた。フリルの付いた――付けるな――黒のセクシー下着とガーターベルトにダッシュは面食らい、
「特別サービスだ。刮目するといい」
無表情なままのロビィは尻にクマさんのプリント付き――だから何故付けた――の縞パンを見せ付ける。
 それを見てしまった人間達は吹き出すなり腹を抱えるなりして大爆笑している。
「いやーん!セクシー!」
女達などはそれこそ大喜びだが、
「違う!」
ダッシュはへたり込んで顔を覆った。
「俺はスカート捲りがしたいだけなのに〜!」
「じゃあ、めくりますか?めくりますか?」
漢の娘(オトコノコ)二人はずいっと近寄ってスカートを示す。ハーディの余裕の笑顔はイジメにも見えるのは気のせいだろうか?
「違う!そんなんじゃない!めくられて嫌がるのがいいんだよ!」
「お前、変態か」
ダッシュの拒否に対する忍者姿のレインは冷たい。
「そんなに捲りたかったらこいつのをめくれよ」
猫の着ぐるみ姿のワイズ家のバカップルがメイド服姿のジェットを引きずるように現れた。これにもダッシュは驚愕したまま身動き出来なかった。

 「盛り上がってきたな」
「ですよねー」
ヒューイから走り回るダッシュと、リアムのフルネルソンホールドから逃れようとするジェットの阿鼻叫喚に対する問いに楽しく同意し、
「いい気味」
レインはそれを見ないように茶菓子を口に運んだ。


追記
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