親ばか関連 | ナノ
■03月21日 11:52


 ダッシュを追って二人も玄関へと向かったのだが、その彼は玄関扉を前に身動き出来なかった。
「あらあら、出迎えありがとう」
と微笑む泥棒姿のベアトリクスと、
「こんにちは。――うわあ、ここにも美少女がいる!」
二人に目を丸くした狼男姿のアンドラーの存在は更に矢面の巨大なメイド服姿に失念してしまった。
「へーい!美少女が登場だぜぇ」
ハースニール、お前もか!だからダッシュは実家の人間に間抜けのように頷いただけだった。
「一体何を騒いで――おっ?」
リアムのフルネルソンのまま玄関に運ばれたメイド服姿のジェットを見るなり、
「お前もか!美少女が多いな!」
がははと笑いながらスカートをめくるなり、その中を触りだした。
「やめろ!おっさんやめて!おばはん、このおっさん何とかしろ!」
当然ジェットは両足をばたつかせながら抵抗するが、色々と悪条件すぎて勝てるわけがない。
「まあ、ダーリンったら本当にジェット君が好きなのね。おばさん妬いちゃう☆」
「ジェットさん、大変だねぇ」
勿論サウスウィンド家は傍観するだけだ。
 ダッシュは今度こそ家族を押しのけて玄関扉を開いた。しまった!逃げられる!
「いやーん☆王子様がお出迎えだなんて☆」
ポーチではエジプト風美女の衣装に身を包んだメリッサが彼にウィンクと投げキッスを放ち――、
「あらやだ!あんた達もすっかり美少女になっちゃって!」
「何か知らんがこうなった」
「これはこれは、ご機嫌麗しゅう」
ハーディ達の真ん中に挟まれた助平は完全に逃げ場を失っていた。

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