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4.

イチル&タク。

我らがメインCP。本編が600p+なのに、濡れ場が1回しかなかった可哀想なCP。3回入っても普通なのに、ストーリーが許さなかった…。

この二人はかなり成長しました。二人とも開始初期とは大きく変わっていると思います。

タクは血筋、イチルは魔力。劣等感を感じ、努力しても無駄という点では同じでしたが、それに向き合う態度が少し違いました。

タクは家族の愛情を認めながらも弟に嫉妬し、トリップしたからこそ客観的になったところもあります。イチルはまだその状況下にいるから、吹っ切れるのが少し遅くなりました。

似たもの同士の二人でした。

この二人は最初から二人三脚のような、お互いをカバーし合うような、一人が挫けて諦めそうになるのをもう一人が引っ張りあげるような感じでした。最初から、本当に最後まで。

『お前に守られるほど弱くない』

この台詞は二人とも言ってます。

イチルは最初に、タクは最後に。

イチルがいなければタクは力の重みを痛感することも、立派な王になることもなかった。タクがいなければイチルは劣等感に呑まれたまま、踏み出すことはなかった。そう思います。

出会ったから今の二人がいます。

タクの言葉で言うなら『イチルに会うために俺はこの世界に来た』。核心の言葉でした。

この二人は数百年生きるでしょう。仲間達の最期を目にすることも、時の流れから切り離されたのを思い知ることもあります。ですが、今の彼らならきちんと受け止められます。

風の王としてはあまりにも短い治世。

二代もの王の崩御を目にするシルフには皮肉ですが、タクは歴代の王の中で一番幸せです。

まぁ、その最後の日はまだずっとずっと遠くて、それまでにたくさん幸せなことや楽しいことが起こります。命あるものには必ず終わりがある。彼らの終わりは穏やかなものでしょう。

…ん、こんな話はやめますか(^_^;)。

とりあえず、あまりにも少ない濡れ場を救済する番外編が書きたいです。唯一の濡れ場ですら切なかったので、今度はどろd(自主規制)。

HOPEACE完結まで長らくお付き合いくださり、本当にありがとうございました!

皆様に何度も何度も励まされました。この作品の完結したのは、皆様のおかげだと思っております。感謝してもしきれません。

本当にありがとうございました!

2017.11.11 暁
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王には世界を守る義務がある。
そして、俺にとっての世界は君である。