妄想録のシリーズ物を投稿順に並べ替えたもの。
下枠でカテゴリを選べます。ふんわり季節順。
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【ジェームズ】
『福笑いやろ〜』
「今度はどんなおまじないだい?」
『おまじないじゃないよ。遊びだよ』
「へぇ!悪戯に使えそうかい?」
『悪戯にはならないけど、嫌がらせにはなるかも?』
「いいね!スニベルスにやりにいこう!」
『あ。ごめんもうジェームズで作っちゃった』
「え……それ僕なの?」
『うん。良くできてるでしょ?』
「眼鏡しかない気がするんだけど……」
『他に何かいる?』
「いるよ!鼻とか口とか耳とか!」
『大丈夫大丈夫。眼鏡さえあればジェームズだから』
「僕の心が大丈夫じゃないよ!」
【シリウス】
「ジェームズが眼鏡だけ残してベッドで泣いてたぞ」
『日本の遊び紹介しただけなのにな〜』
「お。マジで?俺もアレやりたい」
『何?凧揚げ?百人一首?羽子板?コマ回し?』
「野球拳」
『え』
「だから、野球拳」
『……は?』
「知らねぇの?1枚ずつ脱いでくやつ。スタートはローブ無しの制服な〜」
『いや、それ、違……っつーか合ってたとしても友人に吹っ掛けんなアホ!』
「じゃああれは?帯ぐるぐるするやつ」
『それも違う!まずはそのエロい発想を何とかしろ!』
【学生リーマス】
『おせち作ってみたんだ!』
「凄いね。これ全部君が作ったの?」
『へへ〜。こう見えて料理は得意なのだよ!』
「色々あるみたいだけど……」
『うん。それぞれ意味があってね、長寿とか子宝とか〜』
「うえっ。何これ」
『あ、それは黒豆だよ』
「チョコじゃないの?」
『見るからに違うでしょ!』
「チョコがいい」
『言うと思ったよ!』
「じゃあチョコ準備しておきなよ」
『いやこれおせちだからね!?』
「チョコだって縁起がいいんだよ?食べると元気が出るもん」
『リーマス限定でしょ!?そろそろチョコネタやめようよ!』
「なんで?どうして?チョコがなかったら生きていけないよ?」
『そこまで!?』
「チョコ出さないと帯ぐるぐるやるよ?」
『……リーマスに言われると拷問に聞こえるのは何でだろ』
「そのつもりで言ってるからじゃない?」
『えっ!?』
「え?」
『何モ聞コエテナイ何モ見テナイ』
【レギュラス】
『レギュ見て見て!着物着てみたの!』
「随分と動きにくそうな格好ですね」
『他に何か言うことないわけ〜?』
「可愛いと思いますよ」
『本当!?』
「はい。わざわざ僕に見せに来てくれるあたりとか特に」
『……あれ。嬉しいはずなのに嫌な予感が……』
「ここじゃなんですから部屋にいきましょうか?」
『な、なんで?』
「帯ぐるぐるするんですよね?」
『しないよ!誰だレギュに変なこと吹き込んだの――ってあの馬鹿兄しかいないか!シリウスめ!』
「兄さんもたまには良いこと言いますね」
『良くない!良くないことだよレギュラス!!日本のお正月を間違って覚えないで!』
【レギュラスwithセブルス】
『レギュ、正しい日本の正月遊びをしよう!』
「ちっ……まぁ、いいですよ」
『舌打ち!?』
「気のせいです。何をやるんですか?」
『羽子板なんてどう?この羽を板で打ち合うんだ』
「ビーターごっこですか?シーカーの僕が?」
『クィディッチとはまた違った楽しさがあるって。あ、セブも一緒にやろ〜』
*
「先輩、真っ黒ですね……」
『ここまで運動神経悪いとは……』
「だから僕はやりたくなかったんだ!」
【学生セブルス】
『セブ〜、双六しよ〜』
「断る」
『大丈夫大丈夫。今度のは運動神経関係ないから』
「だとしても嫌だ」
『何でよ!1回くらい良いじゃない!』
「明らかに怪しいからだ!なんだこの紙は!」
『双六盤よ』
「手を繋ぐ、抱きしめる、キスする、1回休み(休んでる間は膝枕)……」
『サイコロ振って、止まったマスの指示に従うのよ』
「日本の正月おかしいだろ!」
『あ、中身はさっき私が決めたの』
「誰がやるか」
【スネイプ教授】
『教授!ついに出番ですよ!』
「なんの話だ」
『明日は七草粥を食べる日です!』
「粥と我輩がなんの関係があるというのだね」
『薬草といえば教授じゃないですか!』
「ホグワーツには“薬草学”という学問があると前にも言ったはずだが?」
『いいじゃないですか。一緒に作りましょうよ!歌を歌いながら七草を叩いておいて、明日の朝食に混ぜるんですよ〜』
「……歌えと?」
『地下牢で包丁片手に歌いながら草を叩く教授……ふふふ、明日の朝食はパニック間違いなし!』
「我輩を悪戯の種にするとはいい度胸ですな。10点減点」
【学生シリウス】
『鬼はー外!』
「いって!いきなり何すんだ!」
『ふふふ、今日は節分なのだよシリウス君!ってことで、鬼はー外っ』
「誰が鬼だ!!」
『邪気をおいはらってあげているのよ。感謝なさい!』
「ざけんなてめー!よこせっ」
『いーやっ。鬼はー外!』
「いたたたた!」
『シリウス浮気性なおしやがれー!』
「ちょ、セリフ変わってる!」
【ジェームズ】
『ジェームズ!恵方巻き作ったんだけど食べる?』
「えほーまきって何だい?」
『お寿司の一種でね、福を巻き込むから縁起がいいって言われてるの』
「へー。それがそのえほーまき?」
『うんうん。縁を切らないように包丁を入れずに丸かぶりするのよ』
「縁!?いただくよ!」
『途中でしゃべったり笑ったりしちゃダメよ』
(コクコク)
『あ、リリーだ』
「なんだって!?リリー、愛してるよ!今君のためにえほーまきを『はいジェームズアウトー』
【学生セブルス】
「これは何の呪いだ?」
『呪いじゃなくて魔除けよ』
「同じようなもんだろ」
『全然違うわよ。これはれっきとした節分の行事』
「どこがだ!こんなイワシの頭で何が除けられるってんだ」
『悪戯仕掛人とか?』
「避けられるかバカ!」
『本当はドアの上に挿すんだけどね。セブの部屋までいけないしー』
「だからってなんで僕の羽ペンにくくりつけてるんだ!」
『だから、魔(悪戯仕掛人)除け』
「こんなもんつけてたらよけい絡まれる!」
【学生リーマス】
『リーマスっ豆食べよ!』
「え、なんで豆?」
『厄除けよ!』
「ああ、シリウスにぶつけてたやつかい?」
『まああれも厄除けだけど……自分の年より1つ多く食べると、体が丈夫になって風邪引かないって言われてるのよ』
「へぇ、それはまた迷信めいた話だね」
『いいじゃない、イベントなんだから。ね。リーマス体弱いし、一緒に食べようよっ』
「食べるならチョコがいいな」
『チョコじゃ魔除けにならないわ』
「じゃあジェームズにあげてた福を巻き込むやつは?あれならロールケーキでも『よくないです』
【レギュラス】
「先輩楽しそうですね」
『節分だからねっ』
「それで、僕には何してくれるんですか?」
『ん?』
「豆まき、恵方巻、魔除けのイワシ……」
『え、レギュラス全部見てたの?』
「まさか、僕には何もないとか言わないですよね?」
『えっと……じゃあ、福は内?』
「うわなんですかそのかわいい発言」
『は?』
「僕がほしいなら素直にそう言えばいいじゃないですか」
『違っ!わ、ちょ、ちょっと待ったレギュラス!』
「待ちません。残り物には福があるとはよく言ったものですね」
【ジェームズwithシリウス】
「ねー、誰か僕の眼鏡知らない?」
『さあ……それより誰かジェームズ知らない?』
「僕ここにいるけど」
「そういや見てねえな」
「だからここにいるってば」
『どこ行ったんだろ』
「ここ、ここ!」
「あ、やべっ。なんか踏んだ!」
『あああっジェームズ!!』
「だ、大丈夫だ、まだかろうじて生きてる!」
「レパロすれば大丈夫だよ。貸して」
『わああ、良かったジェームズーー!』
「一瞬死んだかと思ったぜ」
「……泣いていいかな」
【ジェームズwithシリウス】
『あ!ジェームズがブラッジャーにやられて落ちたわ!』
「大丈夫かジェームズ!」
『大変!腕が折れてるわ!』
「レパロしろ、レパロ!」
「……だから、僕はこっちだって」
落ちた衝撃で眼鏡が飛び、アーム(耳にかけるところね)が折れました。
【ジェームズwithシリウス】
「よっ、おつかれジェームズ。無事に勝てて良かったな!」
『ほんとほんと。ジェームズが箒から落ちた時はどうなるかと思ったよー』
「ありがとう。……ちなみに僕は落ちてないから」
「んなことより、さみーから早く中入ろうぜ」
『賛成ー』
「……まあいいけどね」
『ふあー、暖かいー』
「あ、眼鏡曇った」
『ジェームズ!?』
「どうした顔色が悪いぞ!」
「せめてかけてるときくらい僕を見て!」