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「で?で???罰ゲームは???」

「ニヤニヤすんな」

『帰ってからのお楽しみでーす。はい、ちょっと邪魔ですよ〜』





1週間の合宿が終了。最後はバーベキューで締めくくることとなっている。結局梟谷には勝てなかったわけだが、朝黒尾と木兎が言っていた罰ゲームの内容はまだ明かされない。

正直道香からするとそれどころでは無い為、皿やトングやらを両手で持って2人の間をすり抜けた。





「ありがとう」

『雪絵、食べちゃダメだよ。』

「わかってるよ〜〜」





用意される肉や野菜を網の上に並べ始める白福。キラキラと輝いた目を見て道香が注意するが、今にも手をつけそうだ。体育館の方からはまだボールの音とシューズのスキール音が聞こえる為、誰かが練習しているようで。そのことに関心しながらも準備を進めていると、次第にそれも聞こえなくなり殆どの部員達が外に集まっていた。

肉も焼きあがる良い頃合いで、猫又の声が響く。





「ーーーオフンッ。1週間の合宿お疲れ諸君!」

「「「したーッ!」」」

「空腹にこそウマいものは微笑む。存分に筋肉を修復しなさい。」

「「「いただきますっ!!!」」」





紙皿と箸を持った食べ盛りで空腹の男子高校生達が一気に群がる。食事とは、戦争だ。肉が絡めば尚のこと。

それをもう何回も経験している道香は、既に肉を皿一杯に乗せキープしていた。





『いただきます!』

「相変わらずちゃっかりしてるねえ。」

『美味しい〜!きよちゃんもどうぞ』

「ありがとう、もらうね。」

「道香さん私も欲しいですーっ」

『おいでおいで』





まずは、と言わんばかりにとりあえず空腹を抑えるためにそれを口に運ぶ道香。他のマネージャー陣にもお裾分けをしていると山盛りあったそれもすぐになくなり。

おにぎりやらお茶やらの配布ついでに自分も取りに行こうと、清水と2人で立ち上がると。





「「「…」」」

『………何やってんの?』





奇妙な動きをする山本、西谷、田中。凄みのある表情で某アーティストグループの曲のようにクルクルと待っているものだから、ついツッコんでしまうのは仕方のないことだ。

しかしそう疑問を口にするだけでそれ以上は聞かず、反対を向いていた清水の背を押した。

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