おやすみ!


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実に軽い気持ちで、書いたそのまま更新します。名前変換なし。



0407 00:02

「いちにいさま〜!」
「そんなに慌てて、どうした?」
「かしゅうきよみつがいじめるよ!おまえばかりあるじにかわいがられて、ずるいって!」
「おやおや…加州は嫉妬しているんだよ」
「しっと?」
「鎬は女の子で、とても主に可愛がられている。それが加州は羨ましい。それだけのことですな」
「ええ、なにそれえ…しのぎはかしゅうきよみつ、すきなのになあ」
「…鎬、今なんと?」
「しのぎ、かしゅうきよみつすきだよ!だってきれいだもん!いちにいさまもきらきらできれいだからだいすき!」
「私も鎬が大好きだよ。…さて、道場に行くかな」
「いちにいさま、しゅぎょうするの?しのぎもいちにいさまとてあわせしたい!」
「鎬はもうすぐ主のもとに行く時間ではないのかい」
「あっ、そうだった!むう、またてあわせしてね?」
「もちろん」


とうらぶ


0405 14:00

 それは夢が始まる瞬間だった。
 あの時も私はそう思ったはずだ。みんなと過ごした日々を思い出して、これは終わりなんかじゃないって。そう、思いたかったから。あんなに毎日一緒にいたのに、離れ離れになってしまうなんて、認めたくなかったから。私は子供でなんの力もなかったから。
 だからこれは始まりなんだって。始まりのための終わりだから、悲しいことなんかじゃないって、言い聞かせてた。私はあの頃より大人になれたのだろうか。

 これからどうなるんだろう。永遠を生きる選択は、そう難しいことじゃない。難しいのは生き続けること。夢もキラキラも、絶えてしまうから。
 永遠になる。それがみんなの、お父さんの夢だった。夢は叶うもの。みんなにそう教えてもらった。
 けれど永遠は、終わって始まるものだ。これが始まる終わりだといい。私はそうはっきりと祈って、興奮冷めやらぬ客席を後にした。


しょうはり


0402 15:58

「荒北くん、誕生日おめでとう〜」
「マネージャー。アー、ありがとネ」
「プレゼントは何がいいかなあって、考えてたの。せっかくだから喜んでくれるものがいいなって。でも、ふふ、べプシはもう間に合ってるかな」
「おいおい、マネージャーもべプシかよ!」
「荒北くん、べプシ好きでしょ?」
「好きだけどさァ…って、これラベル剥がれてんじゃねーか」
「大丈夫、ちゃんと中身べプシだよ。蓋も空いてないでしょ」
「まぁマネージャーがアイツらみてーなことするとは思ってねーけど」
「本当は別のものにしようかなって思ってたんだけど、でもせっかくの機会かなって思って。できたら早めに飲んで、えっと…感想ください」
「感想ゥ?よく分かんねーけど、アンガトネェ」


よわぺだ


0329 22:30

「負けちゃったねえ」
「………」
「最後、すごかったねえ。録画を見せてもらったんだよ。真波くん、これ以上ないってくらい生きてる!って顔してた」
「………」
「荒北くんもかっこよかったなあ。呉南の街宮くんに聞いたよ。スプリントリザルト手前でのあの引きは、すごくすごくて、私、感動したの」
「………」
「その後の泉田くんも、とても素敵だった。全部の力を出してみんなを引いて、すごく速かった。私は泉田くんの先輩でいれたことが誇らしかったよ」
「………」
「新開くんも、速かったねえ。今日が一番速かったよ。私、新開くんの鬼の姿、好きなの。全力が伝わってくるから」
「………」
「東堂くんは最後、楽しかったんじゃないかな。巻島くんとまた戦えたから。東堂くんはどんな局面でも綺麗に走るから、私憧れてるんだ。今日の東堂くんも、かっこよかったよ」
「………」
「福富くんはいつだってみんなを支えてたね。福富くんが前で走ってる。それだけでみんな奮い立ってた。オレは強いって、あれ、福富くんが言うとね。私も強くなれるような気がするんだ。だから大好きだったなあ」
「………」
「みんな泣きすぎだよ。今は私しか見てないからいいけど、そんなに泣くと目が腫れて、部員の前に行けなくなっちゃうよ。ね、泣き止もう?なにも恥じることはないんだから」


よわぺだ


0329 15:17

「降水確率80%って、降ってたらもう100%だろ。残りの20%はなんなんだヨ。なんの希望的観測だヨ」
「走れないからってイライラするなよ」
「ッせ」
「それにしても、こんな時に雨なんて降らなくてもいいのにね。せっかく咲いた桜が散っちゃう」
「だな」
「もうすぐ3年生だし」
「…だな」
「大人になんてなりたくないなあ」
「………」
「こらこらこら、何をしんみりしてるんだ!最終学年、いいじゃないか!これまでの集大成だぞ!」
「…はァ…」
「なぜため息をつく!?」
「桜ってさ、咲いてる時は綺麗だけど、散った後の花びらは汚いし、春が終わったら見向きもされないんだよ。なんかそれって、さみしいよね」
「こら!弱気はならんよ!」
「東堂はいいねえ、雨でも元気で」


よわぺだ




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