02 双子のお誘い



そして私は、気づく。一人悶々と考えていた私にお二人の視線が突き刺さっていたことに


普通ならあれだろう。イケメン君たちにこんなに穴が空くほど見られたら、「きゃっ恥ずかしい」みたいに赤面するのだろう


…まぁ私はしないけどね。格好いい人は普通に好きだが私は可愛い人のが好みだから


そんなことはさておき。えーと、こういうときはどうすればいいんだっけ…


そうだ、とりあえず愛想でもいいから笑っとけばいいよね


私がそう思考を巡らせている間も彼らは私を見続けていたようで。


多分ぎこちなくなっているだろうが、私は彼らに出来るだけの笑顔を向けてみた



「「…」」



そして返ってきた反応はまさかの無言。やばい、普通に傷付いた。自分の顔が酷いのは知ってるけど傷付いた


それでも頑張って笑顔を維持している私から二人は無言で顔を背けると、お互いに顔を見合わせて頷いた



「悠太、俺この小動物飼いたい」


「俺も思った」



…小動物?どこにいるんだろう。いるなら抱き締めて頭わしゃわしゃ撫でたいんですが…



「名前何て言うの?」


「…へっ、」



その言葉が自分に向けられたものだと気付くのに約0.1秒



「…あっ、と秋倉奏歩です」


「奏歩、だって」


「そっか、ねぇ奏歩」



いきなり名前呼びですか!?、とか思ったけど口には出さない。なんか恩人っぽいから



「俺たちの家で、一緒に住みませんか」



かちっ、と私の中の針が音をたてた


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