07 ジェットコースター



「もう絶対、あぁ言うの俺は嫌だからな!」


メリーゴーランドを降りて早々、ちょっと怒り気味に言った要。余程恥ずかしかったみたいだね


「そんなこと言って…。要、結構のりのりだったよね、春」

「はい!とっても楽しかったです」


はい、会話成立してません。春ちゃん、メリーゴーランドが本当に楽しかったらしく、お花がいつもの三倍増しになってる。…いや、もっとかな?


「んなわけねぇだろ!アホかっ!」

「うわっ、要。ここ公共の場だから。静かにしないと」

「誰のせいだと思ってんだよ!」


がるる、と今にも祐希に噛みつきそうな勢いの要。祐希はちゃっかりと悠太の背に隠れている


「まぁまぁ、落ち着いて二人とも。次のアトラクションに行きましょう」


軽く二人をたしなめる悠太。流石大人だね。素晴らしい!!


「そ、そうですね!悠太君の言う通りです!次は何に乗りたいですか?奏歩ちゃんっ」

「…え、あー、」


まさか自分に振られてくるとは思わず、困る。そこでぱっと頭に思い浮かんだ遊園地定番のアトラクションを言った。


「ジェットコースター、とか?」


***


全員一致でジェットコースターに決まり、今は列に並んでおります。…長いんだよね、これが


「人いっぱいいますね。」

「やっぱジェットコースターって言ったら定番だもん。」


ジェットコースターはきっと皆大好き定番アトラクションだ。列もその人気に比例して長くなる、長くなる。待ち時間も長くなる、長くなる。


っと、思っていたのがメンバーが、メンバーなだけに待ち時間に退屈することが無かったので、あっという間に順番が回ってきていた


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