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「よし、ニャンコちゃんおいで?」


ぴょんっと飛んできたニャンコちゃんを膝にのせて、いっぱいの泡で洗ってあげる

気持ち良さそうに目を瞑るニャンコちゃんにきゅん、とときめく

可愛い、そしてお兄ちゃん羨ましいな、なんて

シャワーでお湯をかけて泡を流す。だけどもニャンコちゃんは白くならず黒いまま

…可笑しいな

とりあえずニャンコちゃんを抱き抱えてお湯をはった湯槽の中へ


「ニャンコちゃんは、ニャンコちゃん?」


真っ直ぐじっと見つめると、黒いニャンコちゃんはふるふると小さく首を横に振る

そして何故か柔らかな肉球を私のおでこに当てた


「ニャンコ、ちゃん…?」

その瞬間、一気に何かが頭に流れ込んできた。1人の少年と男の人…

きっとこれは黒ニャンコちゃんの記憶―


「ニャンコちゃん、もしかして何か協力してもらいにきたの…?」


そう問うと、ニャンコちゃんはこくりと小さく頷いた。


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