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そのあと私は熱を出した。

ぼんやりとする意識の中で、心配そうに私の顔を覗きこむ塔子さんや滋さんの姿が見えた

そのうちに私は暗い夢の中沈み始める

それは、高熱に魘されているわりには優しい夢だった。




風が吹く草原で、白い髪の少女が笑う

それを見守るのは少女と同じ白い髪を持つ男と少女に良く似た顔の女

少女と戯れるのは、薄い茶色の髪を持つ少し大人びた少女

二頭の白い獣が少女たちを見て愉快そうに酒を呑む




そんな、ありふれた光景の中あたたかな光が溢れていく


少女が眠るその脇で、白い妖が呟いた


「もうそろそろ限界か…」

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