ついった小話 | ナノ

いった小話
ついったで書いた140文字の小話
更新は不定期です

忍岳

岳人の考えてることなんてなんでもわかる。自信と、優越感さえあったその事実が、目の前の岳人の顔と言葉で崩れていく。「え、なん……」「もう終わりにしようって言ってんの」よく見知った顔の筈なのに別人のよう思える目の前の顔からは、それこそ心を閉ざしたように何も読み取ることができなかった。

2018/03/11 (06:16)

跡滝

「萩之介、今夜は予定あけとけよ」帰り際に跡部に言われて、家で待つこと数時間。そろそろ日付も変わるし寝ようかなと思ったところで跡部から電話がかかってきた。「萩之介、部屋の窓開けてみろ」言われて開けてみると、大量の薔薇で書かれたハッピーバースデーの文字。全く、キザなことするね、跡部。

2014/10/29 (11:17)

忍岳

「侑士ー!」「なんや?岳人」「えーっと、なんていうかその、好きだぜ!」「!!?ななななんや岳、急にどうしたんや!!」「そんな驚かなくても…、言いたくなっただけだよ悪いか!くそくそ!」「いや悪ない、むしろめっちゃ嬉しいで!」「で?」「え?」「返事!」「もちろん俺も好きやで岳人!!」

2014/10/27 (08:05)

忍岳

「お腹痛い!」「え、岳人どしたん、大丈夫か?」「ダメかも、ごめん侑士、俺の分まで生きてくれ…、ばたり」「いや、そこまで口に出したらあかんやろ…」効果音まで口に出しながらわざとらしく倒れた岳人を、とりあえず起こしてやる。「なんだよもー侑士ノリ悪い!」「痛いんやったら大人しくしとき」

2014/09/29 (12:09)

ヤナキサ

「やーなぎーさわ!」「なんだーね、淳?」僕が名前を呼ぶと、柳沢は何をしてても手を止めて振り向いてくれる。特別感があって、僕はそれがすごく好きだ。「くすくす、うん、やっぱり柳沢、好きだよ」「あ、改まってなんだーね?」「ねぇ、柳沢は?」「もちろん、大好きだーね!」「ありがとう、柳沢」

2014/09/21 (23:39)

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