「あ、ナミちゃん!」
「なあに、エリス」


恐らく天気に関する本を読んでいたナミちゃんを見つけて話しかけると、笑顔で顔を向けてくれた。


「サンジさんが次陸に上がれるのはいつかって…」
「サンジ君が?」
「うん。そろそろ食糧買い足さないとまずいかも、って言ってた」
「ああ、あの底無し胃袋達のエンゲル係数半端じゃないのよね…。そうね、それなら、3日後に丁度いい街に着けるわ」


私はナミちゃんと一緒に甲板へ出て、みんなにそのことを伝えた。
わりと長い間海の上にいたので、久し振りの陸には胸が高鳴った。


「あ、ねえエリス。どっか寄りたい店とかある?」
「ううん、とくにないけど」
「じゃあ一緒に買い物しましょう!そろそろ新しい服欲しいと思っててねー」
「いいね!あ、ロビンちゃんは?」
「じゃあ、私もご一緒しようかしら」
「揃って出掛けるのって久しぶりね、楽しみだわ」
「ナミさーん、俺もお供しますよ!」
「男子厳禁よ、残念」
「ふふっ」


思わず笑みがこぼれてしまう。
3人でお買いものかあ。ナミちゃんの服のセンスは良いから、似合う服を見立ててもらえるだろう。ロビンちゃんと一緒に服を買うのは初めてだから、ちょっとわくわくする。

早く上陸したいなぁ。そう思いながら私は食事の準備をしに行ったサンジさんの手伝いをしようと厨房に向かった。



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