10th graduation 逃げることはいつでもできた すぐに戦うことは いつもできなかった 賞賛されるばかりの勝利はない 意味をつけられない敗北もある 守りたいものがなければ 生きたいとさえ思わなかった あっけないほど不確かな再生が 当たり前に繰り返される 数さえあればいいのか 大人や神に殺されるな 傷つくのが怖いなら せめて前に立たないでくれよ 傷が増える度に 痛みに鈍くならないと 進めない 戻れない なんてただの思いこみだった どんな思いをしても 全てを抱えて進むこと それが私が欲しい強さだった それが分かれば 後悔はない 誰かに語らなければ 証拠を残さなければ 信じることをずっと 証明できないのか 失うのを恐れるなら せめて上を求めないでくれよ 時を重ねる度に 耐えることを増やさないと 守れない 愛せない なんていらないものだった どんな壁にぶつかっても 全てを受け止めて選ぶこと それが私に必要な 全てだった それが分かれば 恐怖はない 後書き |