for friends

SGW


自由はお金なんかじゃ買えないと
家を飛び出した
あの頃の少女の今は
お金がないとできないことばかり

どんなにお金をつんでも
買えないものがあたしにあったら

ねえ あたしたちって
自分の嫌いなところ
誰かの中に見つけては
傷つけて高見の見物で
満足してるだけでしょ


あたしにこの色が似合うと
言ってくれた店員さん
何年経ってもまた
同じことを言ってくれるかしら

目には見えないものを
信じる理由にしたかったの

ねえ あたしたちって
自分が嫌いだから
自分と似ている誰もを
結局のところいつまでも
愛せずにいるんでしょ

あと二年しても
似合うって言いたいから
このスカートはとっておくわ



後書き



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