for friends

epilogue

涙を流す度に
優しさを思い出し
怒りを覚える毎に
守りたいものに気づく
悲しいものに出会うと
人はそこに愛を見つけた

そのうちにそれがひとつの
真実だと分かる

きっと私たちは
手を取り合って
円を描くためだけに
この手を今日も
伸ばし続けている
きっと私たちは
誰一人として
はぐれることのないように
この手を今日も
差し出し続けている


光り輝くものを
追いかける時も
何かのために
道を拓く日も
自分の足元を見つめると
人はそこに軌跡を見る

そのうちにそれがひとつの
道を歩いていると分かる

きっと私たちは
誰かの存在を肯定するために
この足を今日も前へ進めている
きっと私たちは
誰一人として迷わせないように
この足を今日も先へ進めている


後書き



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