to love




いつか形になって消えるもの
頬をつたって地面に落ちれば
ほらもうここにはない

言葉で理由をつけようとも
術がないことに絶望する

冷たい心の中にも
こんなに熱い想いがあると
思い知らされる夜
あの日の一滴は
この大地から還ってくる

いつかこの気持ちを見つけるために
また君を探す旅に出るのでしょう


いつか言葉になっても見えぬもの
それは色に染まらず染まらせず
溶けだし彩るだけ

感情を用いて記録する
術を求めて渇望する

ありふれたものの中から
この世界と私を繋ぐものと
思い知らされる朝
その一瞬のために
あの空へと還すから

いつかこの気持ちを思い出すために
また君を探す旅に出るのでしょう



後書き