空におちる夢をみた 140字の文章 配布元・お題は後書きに記載 お題「熱」 @twnvdy_bot様 もしかしたら、私は今度こそ終わりに出来るかもしれない。瞼で蓋をしてしまうと、感覚が時間に幾重にも包まれる。これで、終わる。この熱い感情も。熱い? 目を開けてみると、確かにそこには熱を孕んだそれがあり、また静かに私を侵食していくのだった。 May.14 後書き お題「熱」 @twnvday_bot様 影が踊っていた。光はまだ姿を捉えることはできない。望みは口にしては消えていく。揺れる陽炎の幻を追う。 伸ばしかけた手が何かを掴む。感じるはずのないもので、現実に引き戻された。掌には僅かに熱が残っていた。全てはまた、眼裏だけの出来事。 May.14 後書き お題なし 猫の鳴き声がしていた。 心はざわざわと呼吸していた。 外は凪いでいた。 18時を告げる音楽が流れていた。 秒針は動いていた。 過去は立ち止まっていた。 私は、ここにいた。 静かに、騒々しく、穏やかに、未来にしがみつきながら息を引き取る今と。 May.9 |