ついのべ
細
無意識で手が動いているという類の、細々と続く趣味がある。名声や金、誰かの共感等は不要。当時の自分以上に再現できる者など皆無だから。今日も花が綻ぶ様を、晴天の雲の軌跡を、新緑をそよぐ風を書き留める。数十年後だったとしても、私は閃光と共にこの一瞬の閃光を見る。それだけで十分であった。
2024/05/02
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