ついのべ



暗闇をきってきた。黄色の眼は確かにそういった。体はやせ細っているが立ち姿は堂々としていて貫禄さえある。見下されているような気分にさえなる。何不自由ない暮らしをしているはずなのに生きづらいという私を無言で見つめる。それでも明日を生きるのかという問いに私は今日も何もいえないのだった。

2022/10/11 

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