ついのべ
ダンス



暗闇が濃いほどランプの淡い光が美しく陰る。影は長ければ長いほど床の模様として映える。一人の舞台のまたの名は独壇場という。観客がいない舞台は自由に舞うための場所。爪先でターンをきめて両手を優雅に広げる。ここがたとえ地獄の果てであったとしても私達が描くのは形のない夢の続きだ。

2020/08/14 後書き

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