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81*

 

 晴天が視界一面に広がっていた。

 透けるような青ではなく、重すぎる青でもなく、突き抜けるような青でもなく、そこにそのまま広がる、蒼。


 傍らを一人の少女が駆け抜ける。そのまま空へ飛びたってしまうような勢いだったが、こちらを振り返って僕の名を叫んだ。


 久しぶりだ。元気そう。


 動かない僕をまだ大声で呼んでいる。立ち上がって懐かしい姿を追いかける。



 目が覚めると、僕の体は大きく重かった。


 世間は連休が終わる頃。僕は社会人何年目かにして初めてこの時期にとれた単休。

 こんないい天気の日は、何かやりたかったことをやってみてもいい。



 今日は、こどもの日。






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