晴天が視界一面に広がっていた。
透けるような青ではなく、重すぎる青でもなく、突き抜けるような青でもなく、そこにそのまま広がる、蒼。
傍らを一人の少女が駆け抜ける。そのまま空へ飛びたってしまうような勢いだったが、こちらを振り返って僕の名を叫んだ。
久しぶりだ。元気そう。
動かない僕をまだ大声で呼んでいる。立ち上がって懐かしい姿を追いかける。
目が覚めると、僕の体は大きく重かった。
世間は連休が終わる頃。僕は社会人何年目かにして初めてこの時期にとれた単休。
こんないい天気の日は、何かやりたかったことをやってみてもいい。
今日は、こどもの日。