26 ※軽い戦闘、死表現あり 私は答えを知りたかった。 剣のぶつかり合う悲鳴のような甲高い音が響く中、また私の中で私ではない誰かがその言葉を発した。 この戦いの中には何があるのか。この戦いの先には何があるのか。 私が相手に剣を向けるのもそれだけが理由。相手を殺したいわけでも、相手と争いたいわけでもない。 ただ、その答えを知るためだけに……。 相手の体が地面に向かってゆっくりと傾く。 そう、あなたも答えを知らないのね。 あの人のいない世界でなぜ私が生かされているのか、私がいつまでここにいればいいのか。 そして、なぜ、あの人のそばにいることを私は許されないのか。ただあの人のそばにいられれば、私は何もいらなかったのに。 剣の落ちる音と、私の中の慟哭が共鳴した。 世界の片隅のありきたりな慟哭 永遠の愛を誓ったあなたには届いていますか? |