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竹久々

※現パロ。ちょっと注意。
久々知が悪い子。デキてません。
無駄に教師竹谷×生徒久々知。












勢い任せに安っぽいリノリウムの床に押し倒した学生服は、その衝撃に、は、と息を吐いた。
2人の間に落ちた沈黙を破ったのは、しかし押し倒された少年のほうだった。
「………五万な」
ぼうっと、怯えるでも怒るでもなく短く告げられた値段に戸惑う。訝しげに顔をしかめたら「なんだ、違うんですか?」と逆に問われた。……何、が。
「いや先生が。押し倒してきたから、買うのかと思って」
何を、とは言わない。わかりきっているから。そこまで鈍いつもりはない。
「……お前、そんなことしてたのか」
存外低く響いた自分の声に、この沸き上がる情念は怒りなのだろうと漠然と思った。
そう、怒りだ。不純な犯罪行為に手を染める生徒に対する怒り。不快感にぐっと顔が険しくなる。
「知ってて倒されたのかと思ったんですけどね」
そうだ、俺は知らなかった。知らなかった、なら、何故俺はコイツを押し倒した?
誰もいない生物準備室。何が理由かなんてわからない。ただ、上目遣いに視線を送るコイツが妖艶に映った。
無表情で俺に視線を向けていた彼が、く、と口角を吊り上げて目を細め、見たことのない表情で艶やかに笑んだ。
「……それで? 買いますか? 買いませんか?」
俺は無表情でただ見下ろした。
きつきつと痛みを訴え始めた胸には気付かないふりをして、溜め息をついた。
「…………五万な」
短くそれだけ言って、剥き出しの首筋に唇を寄せた。
組み敷いた学生服は喉の奥でくくくと笑って、「まいどあり」と小さく呟いた。

俺はその首に顔を埋めていたから、その時コイツがどんな表情をしていたかなんて、知らない。



 了















リコッタがついったでやってた診断がなんか萌えたんで。
竹谷が久々知を突然押し倒してみると、「5万な」とお金を要求してきました。 shindanmaker.com/157575
エンコーねた好きですすんません……
先生竹谷×生徒久々知に夢見てる某ビスコには若干申し訳ないが反省はしていない。
楽しかったです。((


20111002.


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