なんていうかね。

死にそうです。

こんばんは、アオハルです。
このたび、このサイトが3000打を迎えましたー。おー、とうとう、3000ですよ。5000まであとちょっとですね。なんだか、感慨ぶかいものです。
素直に嬉しいです(´ω`*)
で、3000打のキリリクを頂きました。お題は「ウィリアムくんと語くんのちょっぴりいかがわしいの」です。
えーっと。うん。あの、少々、リクエストから外れたっていうか、妄想が爆発したっていうか。色々大変なことになりましたが(イカガワシイが「ちょっぴり」どころじゃなくなったとかな!まあまあまあ!!)、のんびり読んでいただけたら幸いです〜。
リクエストを見た通り、全部腐ってます。全部です。心置きなく、びーえるです。注意です。
長そうに見えて、実は短いのが三つあります(三つって。正直、調子に乗って作りすぎだと思います。自分でかなり気持ち悪いです)。
下に行けばいくほど、いかがわしいような気がします。一応、注意してくださいませませ〜。
アスタリスクたん(*)までがひと塊です。では、どうぞ〜。



「典型的朝のパターン」
珍しく、語よりも先に目が覚めた。
いつものように、ふわっと視界が明るくなったのを感じて、目を覚ました。上体をもぞもぞと起こして、ひとしきり伸びをして、ふと温かさを感じて横を見ると、ぐっすりと(あるいはぐったりと)眠る青年がいた。俺は一度、ぱちくりと瞬きをして、二、三度、目をこすったのち、それがただの気のせい、幻覚では無いことを知って、かなり驚いてしまった。だって、いつもなら彼の方が早起きで、俺は彼に叩き起こされるか、満足ゆくまで熟睡したのち目を覚ますのだ。それが今日に限っては珍しく、自力で、しかも彼の起きていない朝のうちに目が覚めた。
ふに、と語のほっぺを突いてみる。さすがにそう柔らかくない。やっぱり男だしなあ。とか、思いつつ、何度も突っつく。むにゃむにゃと、語が夢うつつでなにか呻き、煩わしそうに寝返りを打った。眠ってても可愛くないやつだなあ。と、苦笑してしまう。
暫くぼんやりと彼の眠っている様子を眺めていたが、特に何が起こるでもなく、ただただ眠っているので、すぐに飽きてしまった。ううん。やっぱり、俺には寝ている恋人を見て面白がれるほどの根気はないらしい。
ベッドにくっついている棚の上のペン立てから、一本ペンを取り出す。寝ている奴にすることといったら、まあ、これしかないだろ。俺は躊躇なく油性ペンのキャップを引き抜き、にやりと凄惨に笑んだ。
いざ、出陣!と、ばかりにペンを構え、彼の顔に近寄る。何を描こうか、と考えていると、不意に、
「んん……」
と、語が小さくうめいた。……起きる!
咄嗟にそう悟った俺は慌ててペンのキャップをし、ペン立てに投げ入れた。入れるや否や。
「あれ、今日は起きてんの……?」
薄っすらと語が瞳を開けた。
やっべえ。俺、今、すげえ勘が冴えてた!
落書きしようとしていたなんてばれたら、多分怒られていただろう。俺は、どきどきと嫌に高鳴った心臓を無理矢理押さえつけて、あくまで冷静に、あくまで冷静に、「おはよ」と答えた。
「……なんか、あった?」
冷静に答えるのには失敗したらしい。
眉をひそめる語にあいまいに笑み、俺はなんでもないとしらばっくれた。
「まあ、いいや。あー、身体いてえ」
語はもぞもぞと布団の中でうごめき、実にのんびりとした動きで上体を起こした。ベッドに寄りかかり、いまだ眠そうにあくびをしたりする。
「うー。眠い。あ、ウィル、服、とってくれない?」
彼は目をこすりつつ、ベッドの下に脱ぎ捨てられた部屋着を指さした。ベッドの上から腕だけ伸ばして、それをとってやる。服を渡す時に、ふと彼の上半身を見て、思わず、あ。と思ってしまった。そして、つい口からその驚きが零れてしまう。
「……なに」
やっちゃったーという俺の呟きに語がぴくりと反応した。あ、いやと、口ごもる。語は暫く訝しげに俺を見ていたが、ふとあることに気付いたのか、はっとしたように目を見開く。
「ちょ、ウィル!鏡よこせ!」
慌てて、首元を抑える。察しが良いことで。と、思わず苦笑してしまった。
「やー、見ない方がいいんじゃない?」
その言葉にいよいよ語は青ざめた。
「おっまえ、見えるとこにはつけるなって言ってんだろ!」
「寒くもなるし、タートルネック着てればいいじゃん?」
言った瞬間、頬っぺたをつねられた。思いっきり。ぎゅうっと。
「ふざけろ、ばか!」
やや、涙目になっているのは気のせいか。
「昨日はあんなによがって喜んでたくせに」
思わずこぼれた言葉に、語は一層顔を赤くした。ついで、頬に込められた力が強まる。
……正直、かなり痛い。
「なに言ってんだよ、ばか!!」
ふざけんな、死ね!
そんな捨て台詞を残して。
彼は一度俺をにらみつけて、服をひっつかんで寝室を後にしたのだった。



「香水の意図」
目の前に同居人が通り過ぎた瞬間、ふわりと覚えのあるに匂いが香った。抜けるようなシトラスの香り。思わず、彼を呼び止めて訊けば、俺が仕事に行くときにつけている香水を拝借した、とのことだった。
「折角なら、外出するときにつければいいのに」
言えば、彼は少し困った顔をして、
「さすがにそれは恥ずかしいし」
と、笑った。それもそうか、と俺もつられて笑う。
「ウィル、」と小さな声で呼ばれた。俺の占領するソファの傍らに、所在なく突っ立っている語を見上げる。ああ。と、頷き、スペースを避ける。ぽんぽんと開けたスペースを叩けば、満足げに彼はそこに座った。珍しく素直だな、とからかえば、「うるさい」と煩わしそうに小突かれた。動く度にふわりふわりとシトラスが香る。
「なんでまた、付けようなんて思ったんだよ」
彼を引き寄せ、すん、と首元の匂いを嗅ぐ。慣れ親しんだ香りのはずなのに、つい惹きつけられてしまうのは、語自身の匂いも混じっているせいか。
「俺と同じ匂いでもつけたかったの」
「うん。そうなんだよなー」
即答。俺は思わず狼狽してしまった。ほんの冗談のつもりで、揶揄うつもりの言葉に、なんの屈託もなく、素直に答えられて。……不意を突かれた。
「なんていうか、そういうのよくない?動く度にお前の匂いがすんの。側にいないのにいるみたいな気になる」
次いで、語がそんなことをいうものだから、変に意識してしまう。こいつは、本当に。なんのつもりでこんなこと言ってんだよ。いっそ襲ってやろうか。
「でもさあ、付けてみたんだけど、なんか匂い違う気がすんの。ウィル、香水これしかもってないよな?なんか物足りない気がするんだけど」
俺が不穏なことを考えているとはつゆ知らず、すんすんと手首につけた香水の匂いを確かめて、語は首を捻った。
「そりゃあ、まあ、俺がつけてんじゃないしなあ。香水って汗と混じった時に一番匂いが良くなるようになってんだよ」
知らなかった?と訊けば、こくりと頷かれる。
「へえ。じゃあ、同じのつけても匂いは同じにならないのかあ」
「……匂い、付けてやろうか?」
語がしきりに残念がるものだから、なにか求められているような気がして、俺は彼の方へ身体を向けて、両手を広げてみせる。一瞬、意味を測り兼ねたのか、怪訝な顔をした語だったが、「おいで」と短く俺が促せば、途端に真っ赤になった。
「は、いや、そういうつもりじゃ……」
あたふたと言い訳されるが、俺は結構前から、彼が「俺にウィルの匂いを付けて欲しい」と言っているようにしか聞こえていない。普段は人の気持ちを考えろだの、空気を読めだのうるさく言うくせに、こういうことになると途端に鈍くなる。今回もどうせ、ただの思い付きの行動だろうとはわかっていたが、そこは付け込まれるこいつが悪い。すっかり焦って慌てる彼にしびれを切らし、俺は腕をとり、自分の方へと引き寄せた。ぽすん、と胸に頭が収まる。
なんだ。そっちだって、案外乗り気じゃないか。わりあいあっけなく、俺に身を預けた彼に、内心ほくそ笑む。
「お前、こんなことしか考えてないわけ」
俺に寄りかかったまま、非難するような視線をよこす。
ばーか。
「こんなことしか考えさせないお前が悪い」
俺は揶揄うように語に舌を見せた。



「誘惑に関する一考察」
中世ヨーロッパの貴族の女の人って、大きな扇をもってるでしょ。あれってね、男の人を誘惑するためであるって話があるんだ。ふわふわの扇でね、こう、顔を隠したり、ちらちら見せたりしてね。ちらりずむっていうのかな、つい、男の人は目で追っちゃうんだってよ。豪奢な飾りのついた扇だから、持ってるだけでも人目はひくし。扇越しに視線を送られると、なんか意味深だしね。男って単純だよねえ。
……と、いうのが、いつぞやに時雨が教えてくれた。役に全く立ちそうにないまめすぎる知識。なぜ、それをこんなタイミングで思い出したかといえば、不意に実感してしまったからだ。

男にしてはやや長い金色の髪がさらさらと肩から流れ落ちて、彼の顔を隠す。ウィルが動くと、髪も一緒に流れて、緑色の、欲に濡れた瞳が見えたり隠れたりする。ちらちらと顕れる瞳から、目が離せない。ふと、邪魔になるのか、ウィルが髪をかき上げた。薄ッすらと汗ばんだ額まで露わになる。
白い肌と、緑色の瞳と、流れる金髪と。すべてに視線を奪われる。
それを俺は、彼の下から見ている。きっと、赧らめた顔をして。
俺が茫っと彼を見つめていたからか、不意に目が合った。にぃと、見透かしているみたいに、意味ありげに彼が笑う。悪いことをしているわけではないのに、心臓が大きく跳ねた。
ウィルはつ、と俺の頤を掴み、上向かされる。「やらしい顔」と、ウィルが酷薄と笑む。俺に覆いかぶさるように、顔を寄せる。ウィルが俯いた瞬間に、後ろに流した髪が再び前へと流れて、顔を半分以上隠してしまう。
ただ、辛うじて片目だけが露出したままで、欲を孕んだ視線が俺を射る。
俺は目が離せないままで、彼の視線に無防備で、すでに彼の手中に落ちていて、もはや――。

扇に誘惑されるとは、まさにこのこと。



長いこと、お読みいただきありがとうございますでしたー。
なんか、色々恥ずかしくて死にそうです。
アップロードが終わったあたりでは、死んでるかもしれません。
しかも、追記がございます。
あー、うん。ええっと、正直、あんまりいかがわしい表現はないですが、いかがわしいことはやってるので、っていうかやってるので、分けました。
ええっとですねー。すごく恥ずかしいです。正直。はい。
なんでこんなの書いてんだっけと思いつつ、やりたいことはリクエストにかこつけてやっちまおうともおもったので()、やっちゃいました★
あー、上げた瞬間消してしまいたいです。恥ずかしいです。恥ずかしいです。恥ずかしいです。多分、Rとかそんな仰々しいのはいらないです。多分。
以上を踏まえてどうぞ(・ω・)ノシ

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[2013.0920]




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