▼FGO:カルナの義弟でアルジュナの友達
04/30(00:54)

サハル(Sahar)


■概要

1.概要
 インドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する「偽りの英雄」。ラーニーが雷神インドラとの間に産んだ子。パーンダヴァ5兄弟と敵対するカウラヴァの中心的人物の1人。養母を同じくして育ったカルナの義弟で、アルジュナの友であり異母兄弟でもある。
 雷を操り、インドラから授かった金剛石の巨大な剣を持っている。
 サハルは「曙、夜明け」の意。

2.人物
 態度には出さないようにしているが、けっこう短気。ややこしいことを考えるのは性に合わず、迷ったなら本能に従う。わかりやすいほうが優れているという持論を持つ。偽りの英雄と呼ばれることへの自嘲からか偽悪的に振る舞うが、カルナの影響で頼まれごとは断らず、面倒見はいい。自分の中での理由づけがはっきりしていることに対しては強いこだわりを見せるが、それ以外のことは相手に任せる。「怪物」と呼ばれると激怒する。根っからの武人で果し合いは望むところ。戦に対する備えは欠かさない。

 FGOでは☆3のセイバー。インドラから修行時代に授けられた金剛石を埋め込んだ剣を持ち、ヴァジュラと同じく雷を操る能力を持つ。陽が昇っているうちは相手を殺さないが、陽が落ちたあとは修羅のような強さを見せる。カルナとアルジュナには裏切った負い目があって微妙な距離。



■ステータス

クラス:セイバー
属性:秩序・中庸
時代:紀元前4世紀以前?
地域:インド

能力値
 筋力:B
 耐久:A+
 敏捷:B
 魔力:D
 幸運:E
 宝具:A+

3.クラス別能力
 魔力[B]:自身の弱体耐性をアップ
 神性:自身に与ダメージプラス状態を付与

4.保有スキル
 落陽:スター集中度アップ&弱体耐性アップ
 魔力放出(雷):自身の攻撃力をアップ&宝具威力をアップ
 バラモンの予言:自身にターゲット集中状態を付与&防御力大アップ


■宝具

『暁拭う金剛の剣(プラバート・ヴァジュラ)』

 ランク:A+
 種別:対人宝具
 種類:Buster
 効果:敵単体に超強力ダメージ[Lv.1〜]&中確率でスタン付与
<オーバーチャージで確率アップ>

「見よ!天から光射し、果たして夜は明ける!『暁拭う金剛の剣(プラバート・ヴァジュラ)』!」



■英霊情報

『マハーバーラタ』での記述。


▼生い立ち

 普通の町娘であったラーニーは、その美しさからインドラに見初められ子をもうけた。父の激しい雷神としての性質を御しきれず幼い頃から乱暴者であったサハルは、それを憂いたインドラから贈られた神の馬と兄弟のように育った。しかし気の短いサハルは小競り合いの末に腹を立ててこれを殺してしまう。怒ったインドラに罰として母のもとから引き離され、雷の牢獄で足に金剛石の枷をつけられたまま5年修行をした。夜明けの光しか指さない牢獄に閉じ込められたことで髪と目が曙色に変わったことから、以後曙という意味の「サハル」と呼ばれるようになる。
 力を制御できるようになり母の元に戻った少年サハルだったが、最愛の母は既に病でこの世を去っていた。サハルは自分の行いを大いに嘆き、以後は決して自分のために力を振るわなかった。不憫に思った叔母のラーダーが彼を引き取り、少年期を兄のカルナと共に育つ。施しの英雄たるカルナを尊敬し、その影響を受けて人々を助け歩くようになる。なお冒険譚の中では常にカルナに付き従っていたが、お互いの名を知らぬまま異母兄弟であるアルジュナとも友となり、一緒に武術の腕を高めあった。


▼予言と死

 クルクシェークナの戦いの前に、戦いにおいて自らが味方した二人の愛する兄弟どちらかが必ず死んでしまうというインドラの予言を受ける。アルジュナが自らの兄弟と知ったサハルは悩み、どちらにも付かないことを決意する。まずアルジュナを理由にしてクンティーの誘いに乗ったふりをしてカルナを裏切り、パーンダヴァの将軍となった。だがサハルを信じられないドラウパディーの策略で彼の生まれ育った街の攻略を任され、もともとアルジュナをも裏切るつもりだったサハルは母の眠る地と住人を蹂躙することを拒否した。
 サハルは雷を操り、街に一人も兵士を入れることなく数日戦った。疲弊した兵達に自分の首と引き換えに撤退を要求すると、サハルを打ち倒すことは困難と判断したパーンダヴァ側は了承。サハルは抵抗することなく裏切り者として呆気なく処刑され、その報は戦場に響き渡った。


▼「怪物」と3つの試練
 サハルは生まれた時より凶暴さから「インドラの怪物」と恐れられており、そのために神々の恩恵を受けられずにいた。インドラから受ける試練は全て怪物からの脱却を促すものであり、サハルは兄弟のような馬、最愛の母など愛するものを失っていったが、最後の最後で兄弟を守る行動をとったことでインドラの雷を操れるようになり、死後はインドラの一部となったという。


▼英雄としての評価・解釈

 マハーバーラタでは初期「裏切り者」「卑怯者」としての側面が強く描かれる。これはアルジュナがサハルの裏切りに激怒する場面が有名なためである。だが後に予言を知ったアルジュナが友であり兄弟であるサハルを悼み、以後彼を侮辱することを許さなかったとする記述が見つかり、近代では「悲劇の英雄」としての解釈が主流。このことから「偽りの英雄サハル」と呼ばれる。また出立前カルナには裏切りの嘘が通じなかったため、サハルの存在もカルナの悲劇の死因の一つとして数えられることもある。
 カルナの輝かしい武勲に隠れているが、インドラの息子に相応しい実力を持つ。また陽が昇っているときは命を奪わない誓いを立てているため、打ち倒した敵の命をほとんど奪っていないことも有名。だがそれを知りながら夜に挑んできた相手はことごとく惨殺している。


追記にFGOのセリフ一覧とか


追記

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