カミサト
2014/11/10 16:41


数年ぶりに帰った故郷は、変わらぬ匂いがした。石と砂、草木の匂い。古い村の生活の香り。
トンネルを抜け、最初に見えてくる懐かしい土地に目を細める――花が咲き誇っている。元気にしているようだ。
風が花壇の花々を凪ぐ。その向こうに、変わらぬ一人の姿を見た。嗚呼。
心臓が古い脈を打った。

お題:もう一度、恋をしよう

こちらもツイッターのあれで。
カミミノも好きですが、遠くの町で数年間離れて過ごしてから〜の〜カミサト!!とか想像するとたまりませんね。
実はほんのり両想いだったのにお互い言えるほどの確信はないまま離れちゃって、いつか帰るつもりだよ、みたいなカミルの言葉をぼんやり覚えたまま、独り身で淡々と暮らしてるサトとかね。彼女が今も結婚してないと分かって、ようやく何年も胸に引っ掛かってきた本心に気づくカミルとかね。そういう関係、昔の映画みたいでいいですねー。
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