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僕は決心した。

このままでいようと。

幸いセト以外誰も疑ってはいない。

あ、でもキドに殴られないようにしないとね。

いくら自傷の痛みでは解けないと言っても殴られたりしたら解けちゃうからね。

そうして周りの目を気にしながら色々やっていたら夕方になった。

そろそろ自分の部屋に戻ろうとした時に、自分の部屋に戻って行ったはずのセトがいた。

雰囲気からするともう熱は大体下がってみたいだ。

…やばい。
セトがずっとこちらを見て何か言いたそうにしている…

僕は勇気を振り絞って遠まわしに聞くことにした


「あ!セトー、もう起きあがって大丈夫なの?」

「大丈夫っす…」

「?セト?どうしたの?
 何か変だよ?やっぱりまだ熱が―…「カノ」ッ…」


ほら、やっぱりきた


「………なにかな?」

「ちょっと話があるっす」

「ちょッ!!セトッ!?」


セトがいきなり僕の腕を掴んでセトの部屋につれてこられた

その時マリーが何か言ってたのは気にしないでおこう…


「ッセト!!!」

「…カノ、何か隠しごとしてるんすか?」

「ぇ…?や、やだなぁ…そんなことあるはず―…ッ!!」

「正直に答えろ」

「せ、せと…」


セトに…
嫌われたくないっ…

そう思っていたらセトが右腕をあげる。

その光景は、僕が小さい頃によく見た光景と同じに見えた

そして僕は咄嗟に顔を守るように腕をあげた


「っ…」


けど、いつまで経っても痛みはこない。

ふとセトの顔を見ると、逆に驚いたように僕を見ていた


「か、カノ…?」

「ぁ…えっと……」


戸惑ってる僕を見ていたセトは、まるで慰めるように僕の頭をなでた


「大丈夫っすよ、カノ…」

「セト…?」

「自傷癖は少しずつなおしていけばいいんすよ」

「っ…な、んで…?」

「あの時、少しだけっすけど見たっす…」

「セトッ…」

「大丈夫、皆カノのことを嫌いにはならないっすから」

「でもッ…」

「大丈夫、大丈夫…」


セトは僕が落ち着くまでずっと「大丈夫」と言ってくれた

セトは優しいな……

汚い僕とは大違いだ…

けど、セトの近くのところにいるとすごく落ち着くな…

そうして僕は眠りについた





―END―








アトガキ
色々思いつかない……(;^ω^)

ヤバイな…

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