SCPネタ///
その日のことをいうのであれば、恐らく不幸と言うべきであったかと思います。
晴れた日のことでした。
何となく町へとでて、ショッピングを楽しんでいた私は悲鳴を聞きました。
ぞろぞろと道路を封鎖していく得体の知れない軍人と、その装備の厳重さに恐れを抱いたのは事実です。
それが私や、他の人間へと向けられるのかとそのときは恐れていました。
しかしすぐにそれが誤解だということが分かりました。
彼らは我々を害する存在ではなく、それどころか逆の、保護する人間だったのです。
ああ、その後のことはあまり覚えていません。
ですが、それまでのことははっきりと覚えているのです。
その後の恐ろしい街の様子も、覚えてしまっているのです。
たったそれだけのことではありましたが、私は不幸になりました。
この日、私は彼らに連れられてサイトXXへとやってきました。
害もなく、敵意もない私を、彼らが害することはありませんでしたが、自由とは永遠に別れを告げることとなりました。
SCP-XXX:未解明
無骨なそれは私に付けられた番号です。
今のところSafeレベルの私にEuclidやKeterレベルの監視や装置が取り付けられることはありませんでした。
それだけは私の幸運だったというべきでしょう。
そして今日も、私はここ、SCP財団で、彼らの仲間であり友として働いているのであります。
P.S.お給金がかなりいいのが理由ではありません
mae ◎ tugi