Decision 1

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Attention
ここから先は FF13-2本編のパラドクスED「二人の門出」のネタバレを含み二人の門出の内容の後程度の設定で進みます。細かい設定や年代は気にせず書いているので、本編とは異なった設定になっていますのでご注意ください。














Side;Lightning


数ヵ月後

この数ヶ月の間にいろいろな事があった。

まず一番は環境の変化だ。

ホープの補佐として頑張ってくれていたアリサが実はカイアスと取引をしていて、セラとノエルを罠にかけようとした罪で逮捕された。

彼女はカタストロフィの時にボーダムの友人のもとへ遊びに来ていたせいでパージに巻き込まれ、死ぬはずだったところパラドクスで友人と入れ替わり、生きのびて
その後は友人が死んだきっかけを作ったセラ達を恨み、パラドクスを治されると未来が正常になり自分が消えてしまうかも知れないためにこのようなことをした。

という記録が残されているが、不思議な事に私もホープもこの世界の誰も
アリサ・ザイデルという人物が存在したことを覚えてはおらず記録だけの存在となった。

セラとノエルはコクーンを空に浮かべるために集めていたグラビトンコアを全て集め終わり、セラはスノウとクリスタルを集める旅に出た。

ホープ率いるアカデミーの第三ユニットはコクーンの打ち上げに向けてのプロジェクトを進めている。

【FF13-2 パラドクスED 二人の門出の内容参照】


スノウののこした「ホープが3日後にテロで暗殺される」という予言の対策として、ノエルはアカデミーに留まりホープの護衛を、第5ユニット所属の私は補佐を欠いたホープの専属の護衛兼補佐となり テロに備えることとなった。


そして予言当日

私とノエルはホープを守りぬき、人工知能によるテロによってホープが殺害される未来を防いだ。




日付が24時をまわったところで私とホープは自宅でお酒を飲んでいた。


「テロと言っても案外ちょろかったな」

「いえ、普段なら僕のユニットの人間は機械と渡りあえるほどの武器を所持して行動していませんし、僕だけではあの数を倒せなかったと思います。本当にありがとうございました」


対策は万全だったもののホープ暗殺の話を聞いてから私の胸中は穏やかではなかったのだが、無事に過ぎて内心すごくほっとしていた

「あと残る課題は ファングさんとヴァニラさんのことと 新しいコクーンの打ち上げですね。気合入れて頑張ります。」








その夜私は夢を見た。

コクーンを支える柱が崩れ、新しいコクーンが打ち上がり人々が幸せそうに笑っている、

そんな夢だった。

…この夢を見たのは初めてじゃない 

自分の使命を忘れそうになるといつも決まってこうやって現実に引き戻される。

いつまでも続く未来を夢見るたびに胸は痛み、いつだって思い知らされる


私の左胸にある運命の印を

私の背負うべき運命を








「それじゃあいってきます。」

今日は二人とも休暇だったのだけれど、ホープの元に電話があり、午後から急な会議が入ったらしい。

ホープを見送ってから、私も家を出た。

実は今日はホープの誕生日。

休みが分かっていた今日は一緒にプレゼントを選びに行くのにホープを誘う予定だったのだが急な仕事でその予定が流れてしまった。

私はいつもホープにお世話になっているからせめて、こういう日は思い切りホープに感謝する日にしたい。

一人で探し初めて小1時間、どれもピンとしないものばかりだと思っていると、私はある店のウィンドウに目を留めた

『―再入荷 現品限り―』そう書かれたポップアップの下には見覚えのあるティーカップが並んでいた。

私はこんな偶然もあるものかと足早に店に入り店員を呼びとめて そのティーカップを購入した。

購入したホープへのプレゼントを大切に抱え 家に帰る途中でホープからメッセージがあった。

「ライトさんすいません、急なトラブルで夜遅くまで対応に時間がかかりそうなんです。夕食はすいませんがライトさん一人で食べていてください」

そのメッセージを見て私はいいアイディアを思いつきもう一度街に引き返した。






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