短編 | ナノ
天気の悪い日


親戚の理乃と通学事情から同居をして三ヵ月。


まったく家事が出来ない理乃の面倒を見るのも大分慣れてきた。
しかし、それでも頼まなきゃいけない事はある。


『雨が降りそうだから洗濯物を取り込んどいてくれるか?』 


家事は壊滅的な理乃だが、それくらいは出来るだろう。
メールを送るとすぐに返事が来た。


『鍵を忘れてしまって家に入れません…』


家事以前の問題だ。思わず溜息が出る。


『すぐ帰るから身体冷やさない所で待ってろ』


メールを送信する。今度は返事が来なかった。
流石のアイツも反省してるんだろうか。


(夕飯の買い物は一度家に帰ってからになるな…)


帰宅後の予定を組み立てながら、早足で帰路に着いた。


→予定調和



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -