こねた
( リクヤと )アキト
ただ、想うだけでよかった。
ただ、見つめるだけでよかった。
ただ、側にいれるだけでよかった。
ただ、隣にいられるだけでよかった。
ただ、時々、触れられるだけでよかった。
それだけでよかった。
よかった、のに、
…今はそれすら叶わない。
( 離れていようともおれは貴方を想う )
2014/05/31 (00:31)
カイトとハルキ
餌をやってもおやつをやってもこちらに見向きもしないその黒猫は野良猫のわりに綺麗な毛並みをしている。
切れ長のそれでいて大きな瞳と美しい毛艶、スラリと長い手足と尻尾はなんとなくハルキを思わせてぼくつい「ハルキ」と呼んでしまった。
ぼくの後ろにハルキがいるとも知らずに。
( おれなら後ろにいるのだが、… )
( …っ?!( 穴があるなら入りたい、…っ! ) )
2014/05/27 (17:01)
リクヤとアキト
涙は女の武器と言うけれど、
「ふふっ!リクヤさんといるとつい笑顔になって仕舞いますね!」
この笑顔には適わない。
谷下くん、貴方は涙顔よりも笑顔のほうがよっぽど武器になりますよ。
なんて、ね。
2014/05/27 (17:01)
アキトとハナコ
「おはよう」と言えば「おはよう」と返してくれる。そんな当たり前のことが嬉しくて嬉しくて。
だから私は今日も言うの。
「おはよう、アキトくん」
「あぁ、おはよう」
2014/05/27 (17:01)
フウとスイ
「私、彼と付きあって私が浮気しても彼に浮気がばれないだろうなって確実したわ」
「なんでだい?」
「ねぇ、スイ?今日の私、いつもとなにかちがくない?」
「前髪のわけめがいつもと違うね。あといつもより低い位置で髪を結ってるんだね」
「そう。そうよ。でも、彼は気がつかなかったの。女の子の髪型が変わったことにも気がつかない男が浮気に気がつけるわけないわ」
「そう、だね」
( でも、そんな鈍いところも好きなんでしょ?ふふっ、駄目なお姉ちゃん、だなぁ、… )
2014/05/20 (14:31)
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