アルカディア_02





強く引っ張られた腕、足早に大きな化粧室へわたしを連れ込む忍足侑士。

最後に見たのは、そんなわたしと忍足侑士を、見て見ぬフリをしていた跡部景吾―――。















アルカディア










2.







「んっ…はっ…あっ…優しくしてよ…侑士…」

「これでも充分、優ししとるつもりや…っ…」


「んっあっ…!…激し…すぎっ…侑士っ…!」

「ヤラしい音させて…濡れすぎや伊織…俺としたかったん?」


「ぁぅっ…ン…侑士…っ…すごい…いいっ……」

「…答えん気かっ…くっ…きっつ…溶けてまう…」


激しいキス、狂おしいほどの愛撫、ほんの数分のそれだけで、彼を受け入れるには充分準備が整ったわたしの体。

おかげですぐに入ってきた忍足侑士との情事は、二十分程度で終わった。

余裕を失くした彼の、少し赤みを帯びた顔が、熱っぽいその目が、耳元にかかる生暖かい吐息が…また、わたしを虜にさせて。


「はぁっ…大丈夫か?」

「んっ…大丈夫…はぁ…はぁ…」


狭い個室の中で求め合ったお互いの体からは、少しのべたつきが生まれている。

ああ、またしてしまった…しかも今回はわたしから求めてしまった。

でもこれで、忍足侑士も楽になるだろう。

あなたがわたしを犯して、わたしがあなたを犯した。

これでチャラだ。


「……跡部には、バレとるやろな…」


個室から出て行く前にそう言った忍足侑士は、まだ赤い顔をしていた。













そのあとの麻雀ったら、なかった。

あの点数計算もろくに出来ない向日にボロ負けした忍足侑士。

彼の精液どころか精力も鋭気さえも、わたしは吸い取ってしまったのか。

…なんて、またなんちゅう下品な。


跡部はそんなわたしと忍足侑士を、ちらちら見ては、密かにニヤリとする。

その心理的圧力のせいで、わたしは跡部に一度も勝てないまま、朝の六時になって宮殿を後にした。

夜の八時から始めた麻雀は、予想通り徹マンになったわけだ。


「佐久間さん」


そんな週末を思い出してぼやっとしていた週明けの月曜日。

昼食も済ませて落ち着いたわたしの後ろから、さらっとした声が掛かった。


「はい?」


振り返ると、そこには吉井千夏。

彼女とも、二年の時に同じクラスだった。

多分、彼女が忍足侑士と出会ったのもその時で、わたしが忍足侑士と面識が出来たのもその時だ。

肩まで伸びている髪を栗色に染めている美少女が、一体わたしに何の用だろう?


「変なこと、聞くようなんだけど」


そんな前置き、出来れば是非、聞かないで欲しい。

なんてことは言えるはずもない。

わたしもそこまで冷たい女じゃないのだ。


「どうしたの?」

「うん…あのね、先週の金曜日に、佐久間さんが侑…えっと、忍足くんと明け方、一緒に歩いてるとこ見たって人が居て…その…」


ははぁ。

忍足侑士は、さすが氷帝のアイドルだけあって彼に関わる噂は超特急だ。

それにしても一体誰に見られていたんだろう。

たまたま帰る方向が一緒で、忍足侑士なりの優しさなのか、送ってもらっただけだったんだけど。

というかそんなこと聞いてどうだと言うんだろう。

もしかして自分から他の男と浮気して、おまけにそっちの方が好きになっちゃったからとか言って振っておいて、まだ好きだとか言っちゃうつもりですか?


「うん…一緒に帰ったけど、どうかしたの?」

「…っ…あの…ふたりは…付き合ってるの?」


うーん、どうやら言っちゃうつもりらしい。

忍足侑士にキスされた時に男の心理状態は理解不能だと思ったけど、尻軽女の心理状態も並大抵のもんじゃない。

まだ未練たらたらなその瞳は後悔の色でいっぱいになっている。

まぁそうは言っても、わたしのここ三ヶ月は充分に尻軽に値するけども。

ともあれ、わたしは笑って過ごした。


「あはは、そんなわけないじゃん。そんな噂立ってないでしょ?」

「えっ…あ、うん…そうなんだけど…」


「やだなぁ、誤解だよ。跡部の家に麻雀しに行って、で徹マンになったから朝方家に送ってもらっただけのことでね」

「てつ…まん…?」


「あー…えっと、徹夜麻雀ってことね!ま、気にしないで。わたしと忍足は、ただの友達だから」

「あ…う、うん…ごめんね変なこと聞いてっ…」


ていうかなんで、わたしはこの人を励ましているんだろう。

別に彼女に誤解されようがどうってことない。いやむしろ誤解してくれ。

忍足侑士が最後に抱いたのはあんたじゃなく、わたしなんだと言ってやりたい。

なのに、心とは裏腹に出てくる言葉たち。

…それはきっと、忍足侑士のことを想ってのことなんだと気付く自分に腹が立つ。

あの男はまだ吉井千夏が好きかもしれない。

吉井千夏がヨリを戻したいと考えてるなら、忍足侑士は幸せになれるってことだ。


ああ、むしゃくしゃする。

―どうしてわたし、この人を元気付けてるんだろう?―

っていつまでも悩んでるバカでトロい少女漫画のヒロインの性格の方が、よっぽどいい。

女はそれくらいバカな方が、何にしたって得だ。

だのにどうしてわたしはこんな性格なんだ!人のことにも自分のことにも敏感だ。

そのおかげで、自分でも考えている以上に、忍足侑士に惚れていると気付かされてしまったじゃないか!




* *




「俺様と付き合え」

「…なぜ!?」


「いいから言う通りにしろ。断りやがったらタダじゃおかねぇぞ」

「それが付き合って欲しい女に言う言葉!?」


一体何がどうなってるのだ。

わたしはその日の放課後、跡部景吾に告白されてしまった。

いやこんな野郎の態度、告白なわけがない。絶対的に裏がある。

もしかして麻雀の面子集めのつもりだろうか。


「いいから言う通りにしろ。何度も言わせるな」

「……どんな裏があるわけ?」


跡部とわたしが話していたのはテニス部の部室。

ここまでわたしは呼び出されたのだ。

それだけで噂になってしまう跡部景吾はさすがだ。

部室までたどり着くまでに、わたしは女生徒達の目で訴えてくる無言の尋問と、向かうとこ敵なしの跡部ファンクラブの女どもに、本当の尋問に合っていた。


「表面上付き合ってるフリしてりゃいいだろ。ただし、ベタ惚れのフリだ」

「だからどんな裏があるんだっつってんの!あんたの彼女になったらどんな目に合わされるかわかったもんじゃ―――!」

「―――麻雀の面子集めだ。女で出来るのはテメーくらいだしな」

「……チッ…」

「チ、だと?あーん?」


わたしが思った通りのジョークを返されたことにイラッとする。

ちょうどそんな時だった。

ノックもせずに部室のドアが開け放たれたのは。


「!?」

「……そんなに急がなくても、まだ部活は始まっちゃいねぇぜ忍足?」


驚いて振り返ったわたしの目に映ったのは、跡部曰く忍足侑士。

走って来たのか、少しだけ息を切らしている。


「あ…ああ、間に合ったんなら良かったんや…ってー、佐久間やん…どないしたん、こんなとこで…跡部と麻雀の談笑か?」

「あ、いやえーと…」


送ってもらった日から二日ぶりに見る忍足侑士。

わたしを見て、少しだけ目を見開いた。そしてすぐ、微笑。

いつ見ても胸を焦がす、わたしが恋した忍足侑士。

そんな彼に今の話を聞かれたらたまったもんじゃない。


「いやなんか、今度また麻雀――――」


だからそうして誤魔化そうとした時、突然、跡部がわたしの腰を抱いてきた。


「うぎゃ!」

「俺と伊織は、付き合うことになった」

「ちょ…跡部…!?」

「…………は…?」

「お互いに惚れちまったんだ、祝福してくれるよな?忍足」

「…っ!?」


この間に何度も、反抗しようとしたものの…。

忍足侑士に見えないように、わたしの背中には跡部の手が、ピストルの形になってぐりぐりとしつこく背中を押されていた。

この男に逆らうと危険―――そんなことは氷帝では暗黙の了解。

でも惚れた女には滅法弱いと噂の跡部景吾が、こんな行動に出るってことは、わたしに惚れてるってのは絶対に嘘なわけで。


「佐久間…彼氏と別れたん?」

「なんだと?貴様、男が居たのか?」

「えっ!ああ!えっと、あの、き、昨日別れたの!あーえっと、えっと、跡部のこと、好きになっちゃったから」

「そうなんや…?」

「ええ、うん、そうです」


そんなわけないだろう。

それでも嘘八百を並べる。

だってこの男に逆らったらわたしは島流しの刑に合うかもしれないじゃないか!

現に居るんだ!逆らって他のバカ学校に流された輩が!


「さよか。良かったな、跡部も佐久間も」

「あ…ありがとう」

「伊織、部活が終わって帰ったら電話する。ああそうだ。週末、俺の家に来いよ。今度はふたりで、違うことしようぜ?」


そう、わたしに驚く程の微笑みで言ってきた跡部景吾。

その日の夜、わたしの携帯が鳴ることは全くなかった。

半分予想がついてはいたものの、―――金持ちの心理状態も、理解不能。











―俺様の家に来るのは絶対だ、大事な話があるからな。家の前で待ってろ、時間厳守で22時だ―


跡部からそのメールが入ったのは、その日になってからのことだった。

この週はひどいもんだった。

月曜に跡部景吾がわたしとの交際宣言をしてからというもの、地獄絵図のような女の嫉妬に付き合わされることになったからだ。

わたしと跡部が一緒にいることは滅多になかったのが幸いして、きっと今までの歴代彼女の誰よりも軽い嫌がらせで済んだと思うのだけれども。


あれからというもの、忍足侑士は跡部に気を遣ってか、わたしに益々冷たくなっていった。

こんな酷い仕打ちがあるだろうか?一体跡部はどういうつもりなのだ。

それが聞きたくて、麻雀の時に交換した携帯番号に何度電話をして話そうとしても


―今忙しい―


と切られる。

いい加減、こっちがキレてしまいたいのは山々だったが、とりあえずその週末ってのが気になっていたこともあって、誰にどんな尋問を受けてもわたしは完全なる沈黙を通した。

否定しない、というのは肯定したも同然だけど…ってわたしは犯罪者か。


「…家の前ってここでいんだろうか」


あまりに広すぎる家の前っていうのはどこが前なのかわからない。

とりあえず、長い門の中心の前で待つことにしてみた。

今の時間は五分前…時間厳守と言っておいて遅れたらタダじゃ済まさねーぞ…といつかの跡部のような言葉が頭に浮かんでは消える。


そんな時だった。右手の方から誰か走ってくるのが見える。

みるみる近付いてくるその人影は、どう見ても、忍足侑士。


「………はぁっ…はぁ…まいど…」

「まい…ど…って…どうしたの?跡部に呼び出された?やっぱり今日って麻雀大会?」


「はぁ?…な…はぁ…はぁ…なに、言うとんねん」

「だって、なんでここに…」


息を切らして、膝に手を置いて、前かがみになって息を整えようとする忍足侑士は、またしても眼鏡をしていなかった。

暴れ出しそうになる心臓を思わず押さえてしまいそうになる。

本当にこのまま飛び出してしまったらどうしよう。


「お前に用があんねん。ここに来たんは、俺の勝手や」

「へ…え、じゃあなんでここに来るって知って―――」


「跡部から聞いとったからな。ああ、あかん、時間なる…ちょおこっち来て!」

「えっ!ちょ、だめだよねぇ!わたしが跡部に殺され―――っ!」


「ええから!」

「ちょっ…!」


腕を強引に引っ張られた。先週の情事の前のように。

ああ、胸が熱くなる。

だけどなんだなんだ、なんだって言うのだ。

もしかしてまたわたしは抱かれる?

それは大歓迎だとしても、どうして今!…て、ていうかどうしてくれるのだ!

跡部景吾との約束を破ったら、わたしがどんな目に合わされるか!

責任取ってくれるの忍足侑士!?


「跡部なら大丈夫や、惚れた女に酷いことしやんから」

「いや…あのですね」


だーーー!だからそれがそもそも間違っているわけで!

説明しようにも跡部景吾に物凄いドスの効いた声で脅されているから言えない!

跡部の家の前から数分先の、人っ子ひとり居ない公園の中、わたしはじたばたしたくなる。話ならまた今度にしてもらいたい。


「それよりも俺の話聞いてくれへん?時間取らせんから」

「うっ…」


そんなわたしに、忍足侑士の懇願。

真剣な表情でわたしを見下ろして、僅かな街灯の下でゆらめくその瞳。

断れるわけがない。こんなに好きになってしまった、男の懇願を。


項垂れたように頷いたわたしに、忍足侑士はおおきに、と呟いた。

そして深呼吸。

その刹那、突然わたしの肩を掴んだ。

「なぁ、なんで跡部なん?」

「えっ…」


「…伊織、お前なんで跡部やねん」

「や…なんでって…いうか…」


突然、怒ったような、傷ついたような顔してそう言ってきた忍足侑士。

ちょっと待ってよ、なんなのその顔。

卑怯すぎる。

わたしのことなんかずっと避けてきたくせに、跡部と兄弟にはなりたくないってこと?

セックスフレンドなら、俺だけにしてってこと?


「あの日、俺に抱いて言うといて、二日後には跡部て…ないやろ自分」

「いやちがっ…その…」


ん、まぁ確かに、尻軽もいいとこだ。

でもそれが事実であろうが虚実であろうが、あんたにだけは言われたくない。


「そら、俺かて…お前の気持ちは理解しとるつもりやで?せやけどそれは残酷過ぎへん?」


だけどそこまで聞いた時、わたしの脳に何かが間違っているサインが現れた。

忍足侑士と青空の下でしてから、わたしは間違っている事柄に敏感だ。

ていうか、残酷ってなんのことよ?


「…?」


は? という言葉を吐き出せず、声が出なくなったわたしに、忍足侑士はわたしを見てから、せやから!と怒鳴り始めた。


「俺がどんだけ今まで悩んだと思てんねん!!お前が跡部と付き合いはじめた日なぁ、俺は元カノからヨリ戻そ言われて断ったんじゃ!そら最初はええ加減な気持ちでお前のこと押し倒したわ!寂しかってん!俺はそれでも寂しいから言うてあんなんしたん初めてなんや!なんやお前に触れとったら癒されたで、せやからっ…ああもうそんなんはどうでもええ!せやのにお前はあの日からなんや俺のこと睨むみたいに見るしやな、そらあれからしばらくは俺も傷心しとったで別に気にしとらんかったけど、段々段々お前のことが気になるわ、せやけど目が合ったら睨まれるわ、ええねん!もう嫌われたんやと思っとったわ!それやのにあの日、俺を口説いてあんなヤラしいことさせといて、自分覚えとる!?彼氏がおる身で『つべこべ言わずに抱いて』言うたんやで!?どんだけ切ないねん!残酷やねん!せやけどそないなこと言われたらそらその気になるわ!!ならへんの!?なるやろ!?そんでも彼氏とまだ付き合っとる言うし、俺はもうどないしてええか…遊びやってわかっとったって、それでも脈アリやって思ったで、好きやで、抱いたいうのに、それやのに、その二日後に跡部が好きんなったから彼氏と別れて跡部と付き合うやって!!結局俺はほんまにただの遊びかい!どないやねん!!どんだけやねん!!もう跡部とは寝たんか!?」

「…や…寝てないけど……あの…………」


「はぁっ…はぁっ…なんで跡部やねん…酷いわ………俺……」

「!…侑士…」


忍足侑士は言いたいことをぶちまけて、意気消沈したのか泣きそうな顔をしてわたしを抱きしめてきた。

今まで忍足侑士の言動が、たった何分かのこの男のくど過ぎる演説で誤解だと理解したわたしは、とても可笑しくて可笑しくて、笑い転げてしまいそうだった。


そうか、忍足侑士は…侑士は、わたしが怒って、自分のことを嫌っていると思っていたのだ。

だからわたしと目が合うと、睨まれてると思って目を逸らしていたのだ。

あの日の接触後も、彼氏の存在が引っ掛かって、わたしに何のアクションも起こさなかったのだ。

所詮、自分はただの体目当てなんだと、自分を卑下していたのだ。

だけどどこかで期待していたから、跡部と付き合うということになってから、

辛くて、悔しくて、わたしに冷たくしてたのだ。



なーんだ…結局、溺れてたのはお互い様だったんだ。



「だめだっ…我慢できないっ…あはははははは!」

「!?…な…お前、何笑ろて…」


「あーもう…なんでこんなことになったかな…バカだねわたしら。最初が悪かったから、遠回りし過ぎた…」

「なん―――っ…」


わたしを抱きしめている侑士を強く抱きしめ返すと、侑士はぴたりと黙った。

なんてカワイイんだろう。わたしの愛しい侑士くん。


「好き。わたしも。ホントに」

「…………嘘や…」


「ホーント。体目当てじゃないよ。ホントに好き」

「…嘘や…せやったらなんで…」


「ねぇ、跡部って世話好き?」

「え……」


何が、大事な話があるからな、だ。

大事な話があったのは、あんたじゃなくて侑士じゃないか。


跡部景吾は、わたしと侑士の関係にいつから気付いていたんだろう。

わたしが侑士を目で追って、侑士がわたしを気にしていて、だけど常に微妙な距離を保っていたわたしと侑士が、あの夜、ふたりで姿を消して。

今日ここに侑士が来ることも、侑士の性格を熟知していたからだろうか。

好きなのに行動に出ない侑士とわたしの間に何があったか、彼はどんな推理をしたんだろう。

とりあえず、奴が友達思いだということだけは、間違いない。


「…もしかして、付き合うとかここの待ち合わせとか、あいつの計算やった…?」

「今頃気付くとは。天才の名が泣くね、忍足侑士」


「……」

「キス、する?」


頭の中で跡部のことを考えているような侑士に、わたしは顔を近づけてそう言った。

侑士は一瞬、我に返ったようにわたしを見て、静かに頷いてから唇を重ねてきた。


「んっ…好きだよ…侑士…」

「俺もめっちゃ好き…せやから…」


と言い訳がましい接続詞。

その次に襲ってきたのは、スカートをたくし上げて脚を弄る長い指。


「…っ!?…や、ちょっとやだ!」

「なに言うとるん、もうええやん」


「やだっ…ちょっとやだって!こんな…あっ…ねぇちょっと…やめっ…」

「やめへん。抱きたい女に、俺は手加減なんかせえへんって…知っとるやろ?」


結局わたしと忍足侑士は、またも間違ったはじまり方をしている…ような気が、しないでもない…

でもきっと、溺れちゃうんだな、今夜もまた―――――。





to be continued...

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