長編小説 | ナノ



 Gens comme la brise de printemps


『Vierge Sainte, Entre tes mains voici ma vie.
Fais de moi un instrument de ta paix.

Là où est la haine, que je mette l’amour.
Là où est l’offense, que je mette le pardon.
Là où est la discorde, que je mette l’union.
Là où est le désespoir, que je mette l’espérance.
Là où est la tristesse, que je mette la joie.
Là où sont les ténèbres, que je mette la lumière.

Car c’est en se donnant que l’on reçoit,
c’est en oubliant qu’on se retrouve soi-même,
c’est en pardonnant que l’on obtient le pardon,
c’est en mourant que l’on ressuscite à la Vie』




Éamùsnir Voxantus



T

朧の光を揺らし遠退く境界を、私はただ茫漠と見上げていた。
白と黒。二つが織り混ざり生まれた濃淡が形成する、色彩を喪失した灰色の視界。
耳を圧迫する地の唸りに似た音、時折登り行く泡粒。此処は水中なのだろう。
しかし私は何故此処に居るのか、まして此処が海なのか、湖なのか。或いは朝なのか、夜なのか。何も分からない。
指の先すら動かせないまま、時の経過と共に為す術なく深潭へ向かっている。
一つだけはっきりとしているのは、言葉にし難い悲しみが胸を強く締め付けているという事だけだ。
酸素を肺に取り込めず、深い水の力に押される身体は軋み始めていた。肉体を通して伝わるべき苦痛は何一つとして感じない。理由を知り得ないまま渾々と溢れては渦巻く感情だけが、痛みに近い刺激を身体の中心に絶えず与え続けている。
神経が乖離した身体が沈み行くにつれ、水面から差し込む光の線は一つ二つと途絶えていく。
やがて視界は黒く霞み出した。

遂に水音も聞こえなくなった。
果たして水底に到達したのか、未だに沈み続けているのか、光を遮断された視界では最早確認出来そうにない。自身の身体が人の形を留めているかどうかも怪しい。
暗い眠りに就く、安らかな瞬間が迫り来る直感を得た。
早くこの感情から解放されたいと、他人の物のように微動もしない体躯の内で藻掻いた。
やがて、思考は鈍り意識が遠ざかる。

――漸く。漸くこの苦しみから、この業から、逃れられる。身体も。魂も。記憶も。全て水に溶け薄れて消えてしまえば、終焉を迎えられる……。

U

鈍い痛みを感じ、目蓋を開けた。
仰向けに視線を伸ばした先は、淡く陽光を反射させる白い天井。眩しくて眼を細めた。窓の先では、小鳥達が高い声で唄いながら朝を告げている。
あれは夢だったのだと、漸く理解が追い付いた。
指先に力を込め、柔らかな敷布を撫でれば、亜麻布のしなやかな手触りが皮膚を伝う。この四肢は間違いなく私の身体、この眼に映るのは私が生きる現実だ。
身体を捻って横向きに寝直し、寝具の匂いを吸い込んだ。
視線を伸ばした先に有る隣の寝台は、相変わらず空いたまま寂寞と佇んでいる。
それが私にとって、不変的な一日の始まりの景色。
夢の中では死を受け入れたいと強く願っていたが、生きて朝を迎えた事に心弛びし、長く細い息を吐く。

俄かに階下の空間から、人々の働き始める物音が微かに聞こえた。
何時までも夢の余韻に浸っている場合ではなかったと、慌てて起き上がった。

此処は小さな田舎町の宿屋で、私は働く代わりに住み込ませてもらっている身だ。この宿に厄介になって七年は経つ。
大きくもなければ格調高くもない至って普通の宿だが、郷土の家庭料理と経営者一家を含めた従業員の人柄の良さには定評がある為、客足は日々良好だ。
数年前までは国境沿いの山脈を越える準備の為に訪れる旅人や行商人、登山家等が主な客層であった。
しかしこの町に起きたとある事象に因って、霊的な噂が各地に広がり、昨今では聖域として多くの巡礼者達が訪れるようになった。
その為、現在では宿に限らず町共々活気付いている。

間近に山脈を構えているのもあってまだ寒さは残るものの、春らしい日和が息吹き始めた所以か、ここ数日は何時にも増して宿泊客が多い。
普段より早めに起きて厨房を手伝う予定だったが夢に気を取られて寝過ごしてはいないかと、壁掛け時計を確認する。幸い予定していた起床時間と大した差異は無く、胸を撫で下ろした。
仕事に取り掛かるべく、意気込んで寝台から降りた。身体が重く気怠い不快感に、続く動作が鈍る。
――これも生きている証拠。
そう言い聞かせるように調律の合わない身体を大袈裟に振り回し、身支度を始めた。

洗面台の鏡を前に髪を梳き始めた時、不意に咽喉元の違和感に気付いた。
鏡に近づくと、咽頭の骨の微かな盛り上がりの表皮に、傷のような赤黒い跡があった。親指程度の大きさで、十字の形に刻まれている。
喉の中心且つ精巧な模様らしく象られているので、十字架に見えると言うより、敢えて十字架を形作ったような跡だ。寝惚けて爪で引っ掻いて出来る傷とは思えない。

しかし、こんなものは昨夜までは無かった筈だ。
外的な要因ではないとしたら、自身の意識の無い間に身体の内から浮き出たという事になる。
臨死を再現した夢が脳内に描かれている最中、呼応するように跡が現れた。そんな風に思えなくもない。
ならばこの十字は何を意味するのだろうか。復活、勝利、贖罪、それとも受難……。何にせよ思案する程に十字の跡が不吉な暗示に思えて、充満する空気が悪意を持って粘り着くような錯覚が迫る。
喉に怖々触れてみたが、痛みは無く、跡の形に合わせて指でなぞると僅かな凹凸があった。

「なんだか、怖い」そう口に出したつもりだったが、思わず耳を疑う。自身の声とは程遠い、弱々しく掠れた音が口から漏れ出たからだ。
まるで声帯が丸々無くなってしまったかのように、息が虚ろに抜けて行く。
身体の一部が突然正常に機能しなくなる体感は、状況を冷静に分析や整理するより先に、不安を呼び寄せ思考の混乱を扇いだ。
喉を振り絞るようにして口を開いても、狭苦しく発される音が静謐な空間に吸い込まれ、滑稽な姿が鏡に映されるのみであった。

V

打ち拉がれていても時間は刻一刻と経過してしまう。
私は支度を進めながら今後どうすべきかを必死に思慮していた。
食事の準備や客室の掃除等の作業等、対人の必要が無い仕事はある程度こなせるだろうが、私の主たる務めは客人の対応なので、この状況は深刻だ。
親身に面倒を見てくれる宿屋の人々に、何と説明したら良いだろうか。役に立たなければ必要無いと、追い出されてしまわないだろうか。
彼等に拒絶される空想に、心臓が縮む心地がした。
けれど独り善がりに憂慮を肥大させていても仕方がない。気を落ち着かせようと深く呼吸をし、室内を見渡した。

七つの頃。この町へ辿り着いた私と母が、宿の主人の好意により貰い受けた客室。此処が現在の私の居場所だ。
片割れの寝台に備え付けられた小机に近づく。其処に置かれた古い銀色の懐中時計が、穏やかな輝きを宿していた。
いつの間にか生命を終えたように動きを止めてしまったこの時計は、母が残した唯一の遺愛で、蓋には天使にも翼にも見える紋章が刻まれている。
母は度々この懐中時計を手の内に包みながら祈るのが癖だった。その姿を偲びながら、時計を手に取り両の手で触れる。金属の温度を感じた。
握った手を額に寄せ、声に成らずとも呟いた。「落ち着こう、大丈夫だから」と。
すると、停止した筈の時計から、一秒一秒を刻む音が聞こえたような気がした。
在りし日の母に抱かれている記憶が想起され、焦燥は規則正しい空音に寄添いながら次第に和らでいった。

W

予定の時刻より遅れてしまったが、意を決し自室の扉を開ける。すると短い驚声が出迎えた。
見上げた先に、額のやや右寄りで分けられた少し長めの黒い前髪、それが僅かに掛かった藍銅の瞳を瞬かせ、彼が立っていた。
「おはよう。中々降りて来ないから、調子が悪いのかと思って」
緩く笑みを成す情深げな眼差しに、再び焦りが騒ぎ立った。

彼はこの宿屋を営む夫妻の子息、アジュールだ。
私より五つ年上で、兄の様に優しく時には厳しくもあるが、いつも身近に寄り添ってくれる。誰よりも信頼を置いている存在と言っても過言ではない。
けれど、そんな彼にさえ。……彼に対してだからこそ、打ち明けられないと胸中で嘆く。
「皆、珍しいって心配してたぞ。……何かあったのか?」
私は彼の颯然とした瞳を凝視したまま、固まってしまった。
上手く表情を偽り隠し通そうとしても、私の思考をよく理解している彼には誤魔化しなど通用しない。
その場凌ぎで切り抜けたとしても、一日中一言も喋らずに過ごせる訳がない。
十分理解していても、彼に失望される恐怖が脳裏に過り、決心が揺らいでいた。
「実は」と恐る恐る唇を動かしても、やはり声は付いて来ず落胆する。そんな私の挙動を見て、彼の表情にも不穏の陰りが広がっていく。
控えめに私の肩に触れ心許ない表情で顔を覗き込む彼から、思わず目を逸らす。
可愛げがないと捉えられても仕方のない態度に関わらず、アジュールは気遣わしく私の名を呼ぶ。
逡巡し、返答を出し渋っていたが、覚悟を決めた。

少しだけ顎を上げ、十字の跡の辺りを手で示すと、異変を汲み取った彼は血相を変えた。
彼は喋れなくなってしまったのか、身体は辛くないか、他に変わった事があるか。と矢継ぎ早に問い、それに一つ一つ首を振って答えた。
失声以外に不調は無いと伝わったものの、アジュールは陰りの晴れない顔色で緩く口角を上げた。
「今日は休んだ方が良い。後で医者に行こう」
断ろうにも、それを明確に伝える術の無い私は、手振りで「出来る事はやりたい」と訴える。
しかし「大人しくしているように」とあっさり部屋の中へ押し戻されてしまったのだった。

仕事を抜けてくれたアジュールに付き添ってもらい医師に診てもらったが、原因や傷痕との関連は何ひとつ明らかにはならず、精神的な要因の可能性があると診断された。
結論としては、快方に向けて出来るのはその要因を明らかにし、取り除く他ないのだそうだ。

しかし確証は無いが声を失った症状について、病の類とは異なる、気配じみたものを薄らと感じ始めていた。
普段の生活や仕事に於いて、精神的な負荷など微塵も感じていないので、医師には解決出来ない別の原因がきっとある筈だ。
ただ、それが果たして何なのか、断定し得る材料を何一つ持たない私には、提示された診断を完全に否定することは出来なかった。

二人で帰路を歩きながら、石造りの家々が並ぶ町を見渡す。
国境近い山脈の麓に、小さく有る田舎町は、内に大きな川を流し、緑も豊かに抱えながら、毎日変わらない平和な景色を育む。
規模の割に訪れる人は多いが、大都市のように人がせめぎ合う程ではない、均衡の取れた穏やかな活気に溢れている。
近隣に住む人々、店を構える人々は昔馴染みばかりで、世話好きな人ばかり。
数刻前も外へ出ると早々、沈んだ面持ちの私達に、皆気遣い声を掛けてくれた。
私の体調を知った矢庭に、大変な事だと案じ、気落とさないようにと挙って励ましてくれた。
飛び帰るように家に戻って、早く良くなるようにと野菜や果物などを宿にわざわざ届けてくれる店主もいた。
これが素性も解らず余所者だった私と母を受け入れてくれた町。
――失いたくない。お母さんが連れ出してくれた、これ程に心を温めてくれる場所から、離れたくない。
けれど、それ以上に、誰の役にも立てず重荷となり果てる自身への悔恨に耐えられそうにない。

無言のまま隣を歩くアジュールを視線で見上げると、瞳の藍色が寂しげに細濁っているように感じた。
歩く速さを緩め、立ち止まる。まだ私に気付いていない広い背には落胆が滲んでいた。
「すまない、少し速かったか?」
立ち止まり振り返る彼に、私は首を振って否定した。
「気付かない内に、お前に負担を掛けてしまっていたのかも知れない」
アジュールは少し躊躇いながら伏し目がちに言う。
幾度も感謝する事は有っても、負担だなんてとんでも無い事だ。それどころか、多くの人に負担を掛けているのは私だというのに。
大きく足を踏み出し、悲嘆に染まる瞳に向けて強い意志を孕んだ視線を送った。思いが全て伝わらずとも、どうか自身を責めたりはしないで欲しかった。
「……お前は、いつも優しい」
彼はやや下がり気味の凜とした眦を細める。同時に掌を私の頭に軽く乗せた。
「そうだ。大きめの筆記帳、買って帰ろうか」
そう告げて彼はゆっくりと歩き始め、私はその後を追った。

X

宿へ戻って早々、時間を作って貰い夫妻とアジュールの四人で、一家の居住部屋にある机を囲んだ。
いつもこの家族と共に、私も加えてもらっている食卓だ。
先ず、身体の状態はアジュールが二人に説明してくれた。
私は帰り掛けに購入してもらった筆記帳と硬筆を眼前に並べ置いたままで、夫妻の顔色を伺っていた。
本来団欒すべき空間で、このような芳しくない話を広げている状況に、身の縮む思いだ。
二人は神妙な表情で静聴していたが、急を要する重病ではないと結論を聞いて、忽ち顔を合わせて頬を緩ませ安堵の感情を浮かべた。

「仕事は気にしなくて良いから、回復に専念して、ゆっくり休んでくれ」
先に口を開いた小父は、アジュールとよく似た笑い方と穏やかな語気で告げる。
「困った事や、少しでも調子が悪いと思ったら、直ぐに言うんだよ」
次いで小母は、不安が拭えていない様子で眉尻を下げ、請うような面持ちで私を見つめた。
双方の言葉は私には身に過ぎるように思えて、素直に受け取って良いものか、頷くのを躊躇した。

彼等は普段から惜しげも無く私を労い感謝の言葉まで与えてくれる。それ程の価値は私には無いというのに、彼らの過分とも感じる配慮に、頻繁に負い目を感じていた。
普段から気遣いを受けるに飽き足らず、何もせずに養ってもらうなど許されざる為体ではないだろうか。

この世界では、たとえ血縁者であっても役に立たないと判れば、いとも容易く切り捨てる……、そんな人がいる。
何年間も共に暮らしてきただとか、期待や目を掛けていただとか、そんな過程など初めからなかったかのように、換えがきくと解った瞬間、実にあっさりと断ち切ってしまう。そんな人間だって存在しているのだ。
勿論、彼等がそんな冷徹な人間だとは微塵も思っていない。
けれど、無価値な私の人望の無さは、いずれ彼等の感情を変えてしまうような気がしてならない。不要な人間だと疎まれかねない要素は排除しておきたかった。
だから私には療養など必要ない。身体を動かすだけの作業ならば支障も無い筈だ。「迷惑は掛けないから、出来る事をやらせて欲しい」と、紙面に綴り訴えた。

「俺達は、お前の身体が心配なんだ。……解ってもらえないか?」
隣から、優しく諭すようにアジュールが言う。頷きたくなる程、彼の言葉は胸の内を締め付けるが、それでも私は首肯しなかった。
無能な自身が嫌だ、皆に失望されるのが嫌だという、身勝手な言い分をどのように伝え、尚且つ納得して貰えば良いのだろう。
答えの出ない沈思に、硬筆を持つ手を止めたままでいると、小父が何かを決心したように口を開いた。

「エステルは……。お前の母さんは、ここへ来た時、既に重い病に罹っていた」
突然上がった母の名に思わず顔を上げ、動揺を隠せないまま小父を見遣る。彼は私を一瞥して、苦慮している様子で眼を伏せながら話を続けた。
「あの人は、誰にも言わずに病を隠して働き続けた。仕事中に倒れた時には既に手の施しようが無い程進行していたんだ……。そんな状態になっても、死ぬまで働くから、どうか娘だけは此処に置いて欲しいと、必死に起き上がろうとしていた」
震える声で切り出した小父は、辿々しく一度だけ息を飲み込んだ後、ゆっくりと話し始めた。

母は、この宿に辿り着いた時には自身の死期が近いと悟っていたのだそうだ。
それを隠して働き続けたのは、間も無く死ぬのが判然としている人間など誰も欲しないだろう、という理由だった。
この宿を住処にして一年も経たない内に、母はこの世を去った。
元より身体が強くない事は知っていたものの、当時は死因について気を回す余裕などなく、その後も深く原因を考えたりはしなかった。
聞けば、この町にやってくる何年もの間その病は母の体を蝕んでいたらしい。

「こんな事を今話すのは酷かも知れない。けれどお前を攻めたいわけでは無いし、恨みを買いたい訳でもないんだ」
小父はそう言ってくれたが、私は笑顔をいつも絶やさない母の背後に、長い間病魔が巣食っていたと初めて知った。
そして、母が同じ不安をずっと胸の内に秘めていた事、命を削って私をこの地に留まらせてくれようとしていた事も。
誰よりも長く傍に居ながら、抱える苦しみを何一つ理解していなかった自身に、深い後悔と怒りが湧き上がりそうになる。
しかし其れを制止したのは震える声音だった。
「あんたは、エステルに良く似ている。だから、今度こそ、救えた筈の命を、見逃したくないんだ」
小母は眼に涙を溜めて、一心に私を正視していた。

彼女は生前の母と姉妹のような、友人のような、睦まじく微笑ましい遣り取りをしていた事をよく覚えている。
当時この町には友人らしい友人が居なかった私にとって、子供ながらに仲間に入れて欲しいと羨んだ程の仲だったからだ。
母が亡くなってから、今に至るまでの年月、彼女は心の淵で絶え間なく悔恨し続けていたのだろうか。その思いは計り知れない。
「……身一つで突然現れたエステルさんとお前を受け入れた時に、決めていたよ。一度頷いたからには家族と同様に二人を支えて行こうと」
「あんたの過去に何があったかは解らないけど、何年も一緒に過ごしてきたじゃないか。あたし達を……家族を、信じてくれないかい?」
二人の声調に温和ながら強い気概を感じ、胸中を押し固めていた緊張や不安、畏怖といった様々な異物が散ぐようであった。

――私は愚かだ。
何時迄も自身は過去の柵の中に囚われたままだと思い込み、一人怯え、皆が与えてくれる無償の愛を信じる事ができなかった。
心から信じよう。そう強く誓い、堅く筆を握る拳を緩めた。
返事をするように強張った頬を崩すと、皆は深厚な喜色を浮かべたのだった。
眼を細めながら、何時迄もこの温かな家族が囲む光景の中に居たいと思った。

≪PREV | TOP | NEXT≫




×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -