落書き・ふしだらな子羊と寡黙な狼
〔落書きSS(二次創作小説)〕
31st.Mar.2018
この作品が気に入ったので、ビースターズ63話ノベライズ落書き中。
「モラルなんてものは、僕らに何も与えてくれないじゃないですか」
放埒という言葉に血肉と美しい容貌を与えたらこうなるだろうというような、
見事な巻き角を生やした大羊《ドールビッグホーン》の少年――ピナが微笑む。
「だから……もし僕が」
言いながらピナは眼前のハイイロオオカミ――レゴシに歩み寄る。
「レゴシ先輩にパクッて食べられちゃったら、
その時だって、僕……先輩のことを責めませんよ」
大羊の少年はレゴシのすぐ前に立つと、
鋭い牙が並んだ彼の口に手を差し入れて、長い犬歯に触れた。.
/ BEASTARS ビースターズ 63話ノベライズSS ・ふしだらな子羊と寡黙な狼
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