読書メモ「辺獄のシュヴェスタ」…閉鎖空間での暴力を通じて人間讃歌を描く 〈竹良実、月刊!スピリッツ〉
〔読書メモ〕
2nd.Feb.2018
■辺獄のシュヴェスタ
○作品情報
作者…竹良 実
※新人らしい
完結
コミックス全6巻
2017年終わり頃まで連載
小学館「月刊!スピリッツ」
※もっと長期間連載する予定だったが、
作者が連載中に体調を崩したため
急遽予定よりも短い期間で完結させたという噂あり
○ストーリー
魔女狩りが行われていた中世ヨーロッパのドイツで、
魔女狩りによって親を亡くした少女たちを集める修道院が舞台
※作品名の「シュヴェスタ」とは、
「シスター(修道女・修練女などへの呼び掛け)」を意味するドイツ語
少女たちが閉鎖空間に数年間閉じ込められて心身への様々な暴力を受け、
それでも理不尽な扱いに耐えて脱出・復讐を果たそうとする物語
逆境に打ち勝とうとする人々の物語
○コメント
全話まとめて読むと人間讃歌なのだが、色々とヤバい作品
理不尽な暴力を通して人間讃歌を描く点は「魔人探偵脳噛ネウロ」に似てる
精神的にエグい虐待描写がいくつもあるので、
それに耐えられる人なら読んで損はしないと思う
主人公は少女たちだが、少年漫画のような熱い作品
熱い心を持った少女たちが
勇気と知恵と努力によって困難を乗り越えていこうとするストーリー
○総合評価
80点
画力は高め
内容も濃くて、良い
この時代に関する資料をよく調べて書いているようで、ディテールが細かい
しかし、マイナーな作品で読者の数が少ないためにそのことがわかる人が少なく、
私を含めた読者の間でも十分に評価されていないらしいのが残念
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