五月ログイン
2015/05/10 23:08
そして工藤誕スルー・・・・!!
そんなまさかのorz
休日出勤と言う名の魔法でゴールデン(?)ウィークはただの三連休と化し、金曜日は12時50分、土曜日の午前北区という深夜残業?ハハ、午前様残業いれてほしーっすわ^^
な社畜を謳歌している暇は無かった!
知ってたか!4,5,6月って働き過ぎると翌年の住民税あがんだぜ!!
でも、社畜快新は萌える。
午前零時、秘書課の階をたまたま通りかかった時、中から天使が現れた。
「あぁ、こんばんは。営業課エースの黒羽さんでしたよね?」
ニコリと微笑む姿に見惚れると共に、その完璧な作り笑いを崩したい願望が芽生えた事に内心他人事のように驚いた。
「あ、こんばんは」
我ながら情けない。
相手は己を知っていたと言うにも関わらず、俺はこんな美人を見た事が無かった。
へらりと笑った俺の顔を見てぱちりと風でも巻き起こしそうな睫毛が大きく瞬き
「あぁ、社長秘書を努めております、工藤と申します」
社長秘書の、工藤。
聞いた事があった。
社長と出来ている、取引先の社長とも関係がある、顔と体で伸し上がった、
そんな不穏で悪質な噂のたっている、麗しの小悪魔。
「ふふ、その顔。私の悪い噂でもお聞きになりましたか」
眉尻を下げて肩を竦める彼に、自分の態度の失礼さを省みながら
「いえ、お噂は聞き及んでいましたが。本質を知っている訳でもない人物を噂だけでは判断しませんし、そういった噂がたつ位には有名な方なのに社でお見かけした事が無くて・・・」
少し言い訳がましいかもしれないが、思ったまま飾らず口に出す。
噂がたつ位に、あまりに美しくて驚きましたとは流石に言えなかったが。
不快に思われたらどうしよう、多分短い沈黙であっただろうけれど背中を冷たい汗が流れる。ポーカーフェイス!ポーカーフェイスが行方不明だ!!
焦る俺に聞こえたのは、ふはっという気の抜けた、
「ああ、同い年だし敬語はやめにしないか」
先程の麗人とは思えない雑な喋り方で、それでも美しい声が言う。
「あ、あぁ」
「俺も噂には聞いてたが、黒羽って面白い奴だな」
キラキラと光る瞳は先程の無機質な美しさを覆す様な生命力に満ち溢れていて、微笑むと表現していた笑みは今は満面の笑みと言っていい程の喜色が滲む。
「え、あ、う、わさ?」
しどろもどろになる俺を置いて、こくこくと小さく頷いた工藤は
「営業課の若きエース、誰とでも仲良くなるがプライベートは謎ばかり。人の事を悪く行った所を聞いた事が無いけれど、実際人の見えていない一面を見つけるのが得意」
「な、なんだそれ!誰がそんな事!」
どこの情報局に見張られてんだ俺!!
自覚は無かったが否定できない様な事ばかり言われて挙動不審になるが相手は知ったこっちゃないと、悪戯が成功した猫の様な笑い方で
「後輩だよ。お前、紅子と仲良いんだろ?紅子が色々教えてくれた」
まぁ、貴方は私と似た星の下に産まれて苦労したでしょうからとかなんとか訳わからんこと言われたけどな!
同い年だと言った工藤は、先程までの落ちついたミステリアスな雰囲気を一変させて年相応に快活に笑った。
あれ、社畜があまり活かせなかった。
ただ忘れ物して会社に戻った快斗が、絶賛社畜ライフを謳歌している新一と午前零時にばったり会って、天使か妖しか!!って思ってたら声掛けられて、名前も知られてて慌てて取り繕った所をさっきまでと全然違う雰囲気で魅了される的な話しにしたかったのに。午前零時で警備員しかいない様な場所で二人で仲良くして欲しかっただけんだ!!
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