海外遠征2日前※/京流




ベッドの上。
激しく突き上げる京さんの身体。
今日何回目だっけ?
数えんのも面倒になる程、重ね合った身体。


「あッ、ダ、メ…!きょ、さ…っイく…!!」
「あァ"!?何回も、イっとんやから…ッちょっとは保たせろや…!」
「や、やッ、無、理ィ…!」
「無理ちゃうわボケッ!」
「ひぁ…ッ、あ…!やだ…っ」


喘ぎ声と罵声が飛び交う中、京さんの動きが緩くなる。
イきたくてもイけない。
後少しなのに。
自ら腰を揺らしても、京さんが与えてくれる快感には程遠い。


「ッは、何やそないイきたいんか淫乱…っ」
「ぁ、あ、京、さん」
「あ?」
「イきた…ッ」


ゆるゆると突き上げられながら、顎を掴まれ間近で京さんに見下ろされる。
八重歯を見せて、口角を歪ませ笑われる。
ヤバい格好良い。
それだけで京さんのを締め付けて、熱いのをリアルに感じる。


「何や、締め付けとんやん…ッ、ブッ飛ぶぐらいの、欲しいんやろ…!」
「ぁあッ、ぁ、欲し…っ」
「なら、ちゃんとねだれや…!」
「…ッあ!?」


前髪をグッと掴まれて、顔が仰け反る。
それと同時に中を一度強く擦られてビクビク身体が跳ねた。


「ッあ、京、さんので…ッ、中ぁ、突いて…!イかせて下さ…!!」
「はァ!?」
「ぁ、ぅ…ッきょ、さんの…!精、液欲し…っ」
「んなら、くれたるわ…!」


膝裏を抱え上げられ、恥部が京さんの眼下に晒される中、強靱な腰使いに待ちわびた快感が与えられて身体が悦ぶ。
高い嬌声と、京さんの荒い息。


「あ、きょ、さッ、もっと…!」
「はッ、るき…っ」
「あぁぅ…ッあ!気持ちィ…!!」
「オラ、イけや!イきたいんやろ!」
「…ッあぁあァ!!」


容赦無くイイ所を擦られて、それに反応して京さんのを締め付けて。
京さんの声が俺を煽る。
一呼吸置いて、身体を仰け反らせると自らの腹に勢い良く精液を吐き出した。
京さんも、俺の一番奥へと突き上げ中へと熱が叩きつけられる。

全て出し切ると、足を持つ手を離して京さんの身体が覆い被さって来て、唇に噛み付かれた。
腕を回してそのまま応える。
この瞬間も、気持ちイイ。


暫らくお互いの唇を貪って、京さんが俺の中から出て行き隣に寝転がる。
その動作を目で追う。
京さんの身体が、汗でしっとり濡れていて呼吸をする度に筋肉が動いて格好良い。


「……きょーさん」
「なん、くっつくな暑い」
「すみません」


疲れた身体に鞭打って、隣の京さんの身体にくっつく。
言葉では嫌がられたけど、振り払われないから、そのまま。


「もー疲れた。寝る」
「寝ちゃいます?」
「なん、お前まだしたい言うんか。何回したと思っとん」
「いや、さすがに俺もそれは…」
「なら寝るで。離れぇや」
「えー…」


ぎゅっと、更に京さんの腕に縋り付くと京さんが眉を寄せて俺を見て来た。
離れたくねぇもん。


「…何やねん。言うてみ」
「…………」
「るーき」
「…また」
「うん?」
「また海外行っちゃいますよね」
「あぁ…」


海外…今回は短いけど、それが終われば国内ツアー。
自分もそのくらいの日程はやるけど。
やっぱ、日本にいるのと海外にいるのじゃ違い過ぎる。


「寂しいん?」
「そりゃ…寂しいです」
「まぁ、やからガラにも無く何発もヤったんやろけどな。お互い」
「……え?」


顔を上げると、京さんの手がくしゃくしゃって頭を撫でた。


「僕も嫌やわ海外なんて空気合わんし飯不味いし楽しい事なんて一つも無いやん」
「……」
「やから、るきが楽しみ作ってくれたらえぇねん」
「?」
「電話、待っとるから」
「ッはい!毎日でもかけます!」
「や、それはウザいから無理」
「京さん大好きー」
「はいはい聞いとんのかコイツ」


擦り寄ると、肩に手ぇ回して引き寄せられた。
嬉しい。


「あ、お前精液付いとるやん。拭けや。でないと知らんで」
「……」


拭くから!
先に寝ないで下さいね京さん!




20090113


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