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 地に足付けて生きていたい(海賊)

朝日が登ると同時に起き上がった体が窓辺のカーテンを開いた。隠されていた光が部屋の中を照らす。乱雑に積み重なった教科書、椅子の背もたれに重なった数枚の洋服、部屋を圧迫しながらも窓辺に置かれたベッドの上に乱された毛布。若干散らかっているよくある一部屋の主は、そのまま部屋から出ていった。同日、時間にして彼が部屋から動いてから18時間後、一本の電話がその家に鳴り響く。
部屋の主の死亡を知らせる、病院からの電話だった。

そうして世界は海の上へと切り替わる。
さざ波どころか見渡す限りの大海原で、彼は目を覚ました。


「ッな、何で浮いてる!?!?」


大海原のど真ん中、右を見ても左を見ても何も無いそんな空間で。
空中に浮かんだ己の状況に大きな叫び声と共にワタワタと動き出した。


---
から始まる話。

トリップ男主(原作無知)とバギーがギャアギャア悲鳴を上げながら一緒にいる、そんな感じの話。

トリップしてから一度も地に足付けない男主の話、とも言う。
つまり男主常に浮かんでます。しかも意志を持って"浮いている"訳ではなく常に自動で"浮かんでいる"ので男主の意思は完成なし。マニュアルじゃなくてオート。普通に人が地面に立っているのに反して常に浮遊。慈悲はなし。ある意味トリップという「異物」が世界に入り込んだ反動とも言える。


そんな感じで地に足着けていきたい男主と浮遊するにも地に足は常に着いているバギーがギャアギャアしている話。
ノリ的には
「物理的に地面につけもしねえのに地に足着けてまともに生きていけるわけねェだろが!!!!」


2022/09/10 23:37
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